トレーナー甲斐のこと

息も絶え絶えな日々だが、なんとか筋トレに通っている。と言っても月に3回行けばいいほう。ゼロよりマシだと思って、文字通り歯を食いしばって行く。

通っているところは値段の安さが売りである。若いトレーナーさんが頑張って盛り上げながら進行してくださるのだが、年齢の差、属性の差が激しいので、なかなか会話が噛み合わない。くたびれた状態で行くのでテンションも噛み合わず、申し訳ない。それよりなにより申し訳ないのは、目的の差である。

私の目的は健康維持である。
もちろんいろいろな部分が痩せたら素敵なのだが、それをやるにはもっと頻繁に運動しなくてはならないし、食事もしっかり管理が必要とわかっている。そこまでできないし、見栄えはさておき体重は許容範囲に収まっているので、求めない。とにかく運動習慣がなくて筋肉がなくて、首肩背中がいつもバキバキで、何かしらしないと、の策としての筋トレなのだ。
一方、トレーナーさんはきっと「美しい体」が目的の人を求めている。
一番良いのは「いつまでに何キロ痩せる」みたいな指標のある人だろう。もしくはウエストが何センチになりたいとか。「芸能人でこうなりたいとかありますか?」とも訊かれる。そんなの私だってBLACKPINKになりたいが(なりたいんだ…)、対極の体型の渡辺直美だって元気そうだから彼女みたいにもなりたい。とにかく元気ならいいし、元気になりたい。

そんなわけで初めましてのトレーナーさんには「とにかく…元気になりたいんです…」と自己紹介するのだが、どうも相手の腑に落ちていないのが伝わってくる。なにしろ相手はずっと元気で体作りをやってきた人たちだ。まだ年齢故の衰えも感じたことのない若さだし、「肩こりってどんな感じですか?」ときいてきちゃうような人たちなのだ。体型はさておき元気に…なんてリクエスト、成果が目に見えないし、やる気が出づらいのだろうな、と思う。
しかしこの先のスーパー高齢化社会に当たって、こんな顧客がパーソナルトレーニング界隈にも増えるのではなかろうか。よく見るとこのジムにも私より高年齢のお客さんはいて、きっと美よりも健康が先にくる人も多いだろう。Curvesがかつて一世を風靡したように、安価に運動したい中高年はたくさんいる。トレーナーの皆さんにも是非そのへんをご理解いただいて、元気のないおじさんおばさん達に寄り添ってもらえないだろうか。そうすると段々トレーナーではなく介護職のようになってきてしまうかもしれないが、まあ、そこはなんか、うまくやっていただきたい。
最近の私はフラフラでジムに行き、「体調どうですか!元気ですかっ!」と聞かれて「いや、全身痛いっす…」と小声の半目で答えるところから始まって、1時間後には「別な意味で全身痛いけど元気になったよ!」と目を開いて腹から声を出して帰る。元気出させてくれてありがとう〜と思っている。そんな顧客にやり甲斐を見出してもらえたら嬉しいのだが、どうだろう。

そうこう言いつつ疲労に体力が追いつかないので、キューピーコーワゴールドを買ってみた。ゴールデンウイークの初日と2日目はガッツリ休んでしまったが、残りの期間ばりばり働かなくては。
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あと噂のアミノプロテインも飲んでいる。薬頼みのゴールデンウイーク。