パジャマフライトのこと

飛行機に乗るときの服装について過去に書いていた。パジャマと枕で飛行機に乗る人が羨ましいという話。

パジャマのこと(香港に行ってきました 1) - いろいろなことがある

この日記を書いたときから5年経ち、間にコロナ禍を3年はさんだがその手前で旅行をしまくり、かつて出張で乗る飛行機用の制服のように着ていた"キチっとして見えるけどラクなワンピース"は出番が少なくなった。ジャケットが必要になるかしこまった旅はなく、いかにそのまま遊びに行けるか・かつ荷物を減らせるか、という視点で飛行機用の服を考えるようになってきた。できることなら小さい鞄ひとつで出掛けたい。

コロナの間に一瞬、ワンマイルウェアという言葉が流布された。
要は「近所にちょっと着て行っても変じゃない部屋着」みたいなことだったと思うのだが、私もその流れに乗って「パジャマなんだけど外で履いてもそんなに変じゃない感じのズボン」を買った。最近ロクに服を買っていない*1が、結構思い切って高いのをデパートで買ったのだ。KID BLUEの、ジャージ素材でボリュームのある柔らかいズボン。スルスルした履き心地が気持ちよく、シルエットはバレエの先生の休憩時間という感じ。これをいつかこの感染症が収まった折には旅行で活用しようと思っていた。

ついに海外旅行再開の機運が高まり、行った2月のパース旅行は、半日以上の長時間飛行機に乗る必要があった。これこそラクな格好で過ごしたい、パジャマフライトデビューをするなら今だと策を練る。
職場からそのまま行ったのと、真冬に真夏の場所へ行くのと、なかなかどうしてややこしい状況だったが、結局、飛行機に乗る前にダウンコートと仕事用の服をコインロッカーに預けて、例のKID BLUEのパジャマ的ワンマイルズボンとヒートテックタートルネックの上にウルトラライトダウンを着て移動した。*2
これがまぁすこぶる調子が良かったのだ。
まずラク!そして空港内の空調で暑くなく、機内の寒さにも耐えられる!なのに軽い!見栄えがそこまで悪くない!さらに滞在中の荷物は小さくて済む…これが答えや!

となったので、先月末に1泊3日で行ってきた台湾旅行もこのスタイルにした。
今回は本当にそのまま遊びに行く前提で、ヒートテックタートルネックの上にVネックのカットソーとダウンベスト、パジャマのズボンの上に巻きスカートを着て、パジャマのズボンだけ飛行機を降りてから脱ぐ仕組み。13℃の名古屋でちょうどよく暖かくて、20℃の台北でちょうどよく軽い。実際はタートルネックも脱ぐつもりだったけど、着いた日の台北は雨模様で肌寒かったのでそのまま着ていた。
帰りも空港についてチェックインしてからパジャマのズボンとタートルネックを着込んでちょうど良かった。飛行機の中で私は三角座りをしたくなるので、スカートだけでいるよりも下にズボンがあると自由にできて良い(隣の席の人にはギョッとされる)。

飛行機ファッションはこの中途半端なパジャマスタイルでもう決まった、さぁ次どこ行こう?と思ったら、なんと勤め先から出張の指示が出た。嬉しい…けど社長も一緒って、パジャマじゃダメかもしれないな…?うーん、振り出しに戻った感。

 

*1:逆を言うと20代前半くらいは毎シーズンごとに数着は買っていた。最近買った服はほぼほぼグッズという言葉が適している…例えばペヤングのトレーナーとか。

*2:パジャマの上半身は鞄の中に入っている。