やる気があったのはいつまでのこと


先月末に腸閉塞の手術をしてもらって、もりもり回復して仕事も復帰して、よーしよし、でも胃もたれする感じが治らないなぁ、と思っているうちにスルスルと、やる気がしぼんでしまった。

食べると気持ち悪い→動かなくなる→やる気減る→テンション下がる→やる気ますます減る
のがルート1。
食べると気持ち悪いからあんまり食べないでおこう→元気弱くなる→やる気減る
のがルート2。

この1と2のルートを日替わりでやってやる気が最下限まできた末に、なんかもう…よくない?と、甘いものをえいやと食べたら、今度は「気持ち悪い」から「痛い」にお腹のモードが切り替わってしまった。
タチが悪いのは食べたその時ではなく、食べて「よーし」と心改めたその日の翌日の夜になって痛くなったことである。
あれか…?あのバナナとプルーンのチャイ風味マフィン…とても美味しかったやつ…か…?と振り返るのも悔しい。お腹にはぜひ空気を読んで、ダメなものはその場でダメと言ってほしい。

痛みを撫でさすりながら"腸閉塞 繰り返す"とかで検索すると、かなり全国各地で繰り返されているらしく、かつ「慣れてくると自分で直せます」みたいなことも書いてある。
ふむ*1、と思って絶食すること48時間。
ロクに仕事せず、そろそろクビか?と思ったところで治らないので「やっぱり病院に行ってみよう…」と行ってみたらなんと、徐々に痛みが収まるではないか。
なに、60時間絶食すれば治ったの…!?
とやや憤りつつ主治医に状況を伝えると「入院したほうがいいですよ。」とのお返事。
え、治ってるのに!?!?
ふしぎとこの段になると入院したくない!という強い気持ちと仕事への責任感がワーッと出て、一旦家に帰った。焦って仕事の引継ぎメールを書き連ね*2、荷物を作って寝た。
寝るとお腹がバーンと痛くなったので「さっきはごめんなさい、入院します…」と真摯な気持ちが生まれた。

そして入院当日にはまたお腹は痛くなくなっており*3、わたしはいったい…なんなの…となりながら入院させてもらっている。
もはや見知った景色、見知った方々に囲まれて、新鮮さはゼロである。
f:id:l11alcilco:20220228180309j:image

お腹は痛くないし、時間は無限にあり、諸々準備もしてきて仕事はできる状況なのだが、やる気が出ない。気力が沸かない。

「やったるで」「わたしが」「よっしゃ」「わたしが」「いっちょ」みたいな気持ちが、今の会社に勤め始めたときやコロナ禍になった直後とかは、あった気がするのだが、なんだか消えてしまったよう。
「ご無理せず」「みんなでカバーしあいましょ」「お互い様ですよ」と言い合えるのも最高だし、そうできる体制作りも大切で、会社たるものそうあるべき。
一方、ある程度「わたしが」と思えないと頑張れなくないですか。そのへんの加減が難しい。

そしていま、その「わたしが」の気持ちが、どこを探しても見当たらない。
私がやらなきゃいけないこと、全部がかったるい。
いつも苦しんでる本質的なことだけじゃなく、些末なことすら追いつかない。
でも仕事ってかったるいことをやるからお金がもらえるんだよね。
なにもしてないのにお金がもらえる有給休暇制度に今月は感謝しつつ、もう、一旦休職してみようかしら、なんてことを考える。

 

それを誰に相談することもできないな、と思った末にインターネットに堂々と書く。

 

 

 

 

 

*1:予兆がしたら食べ物を減らしましょう、みたいなことが書いてあるのだが、予兆がわからず直球で痛みが来たので食べるのをやめた。こうなるとなぜかお腹は空かない。

*2:ここに書くことじゃないけど本当に今月働いてなくて、みんなにばっかり働かせてごめんなさい。

*3:本人?に似て内弁慶なお腹だね