言いにくいこと


先月、たいへん久しぶりに彼氏の人に会って、楽しかった。そして今月も遊びに来てくれる予定になっている、4連休を活用して!わたしは4連休のうち2日は仕事だけど4日間来てくれる!
わーい優しい嬉しいありがとう楽しみだねえ、なんて言っていたのだが、あれ。あれあれ。


東京の新規感染者数ががんがん増える。
名古屋の感染者数も二桁になってまいりました。
感染経路不明がどんどこ。
ニュースを追っていると伊勢丹にお勤めの方も、ラフォーレにお勤めの方も、八重洲のエリックサウスにお勤めの方も、ああ、知っている場所で罹患者がと聞くとやっぱり高まる緊張感。マスクをしていても、職種によってはフェイスシールドやゴーグルをしていても、かかるときはかかるんだな、人と接していれば…と改めて認識した。ちょっと最近ナメてかかってたな、と背筋が伸びた。


決して、相手が東京に住んでいるというだけで、感染を疑うわけではない。
でも、いま私や相手が送っている日々は、マスクなりで防護しながら、手もよく洗いながらの、もともとの日々なのだ。リモートワークもオンライン会議もできていない、ふつーに通勤、週6日。仕事に行けば外食もするし、髪を切ったり服を買ったりしている。感染者数の伸びを横目に見ながら、生活様式は以前とそこまで変わらない、残念なウィズコロナをやっている。そしてたぶん、感染経路不明で罹患した人だって、同じように暮らしていたんだと思うのだ。
その中で、この数の伸びを眺めたまま、4連休に公共交通機関を使って「Go To」していて良いのかな…かかってなくても運ぶかもしれない…かかっててこちらで熱が出たらどうしたら…行き帰りの密閉空間はどんなリスクが…などと不安や心配を覚えるのは自然なことではなかろうか。
とはいえ特に何もしてくれないのに「警戒レベルは最大です」とアナウンスするだけの人のお気持ちに忖度して、ずっと楽しみにしていたお出かけをキャンセルするのも猛烈に癪だ。

 

癪だが……

 

というのをこの二、三日もやもやし続けて、ついに本日、彼氏の人に申し出た。
「もししばらくこの調子だったら、ご来名をお断りしてもよいでしょうか…」
「仕方ないよなと思う」
わ〜めちゃくちゃ自分に言い聞かせてる感じのお返事きた…!と思いつつ、とりあえず言いにくいことを言えてホッとした。

 

仕事に行く人が減る4連休こそ、Go ToじゃなくStay Homeに戻るべきなのでは、だってゴールデンウイークはそうしたじゃないですか…それで自分の勤め先を含むありとあらゆる業種がものすごい苦しんでいるけど…どうなんですか…と白目をむきそうになりながら思う。ただ、マジで政府主導でそれやられたらバカー!って叫んでビール飲みながら泣いて吐く、いま4連休のための準備でバタバタしているから。

どうなるんでしょうか、一体。