連休のこと


今日から三連休だ。
わ〜いやっぴー!という気持ちになったほうがいいと思うのだが、そこまで気持ちが踏み切れない。
先日の緊急事態宣言を受けて、休まざるを得なくなっての休みだからだ。
宣言下でなければ、連休イコール旅行だ!くらいの気持ちなのに、どこに行けるわけでなし、不要不急の外出は避けねばならないし、テンションが上がらない。
一方、終日ぐったりしているほど疲れてもいなくて、一週間前に寝込んだ分をここにうまく当てたかったと無意味なことを考える。

とはいえできる限りの娯楽を全部やってやった。
美容院に行って本屋に行ってカレーを食べながらビールを飲んだ。カレーの映えがすごかった。
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栄のパルコの中に入っているカレー屋さん『ANDY CURRY』はいつか行こうと思っていながら機を逸していたので、このタイミングで思い出してよかった。平日夕方のパルコの中は完全に疎で、四人掛けのゆったりした机でのびのびと食べた。あまりにお客さんがいなくて不憫だったので、パクチーと砂肝をトッピングで追加した。カレーはチキンといかのあいがけ。美味しかった。

 

カレーでお腹がかなりいっぱいになったので、歩いて家まで帰った。

 

買ってきた8割おじさんの本を家で読む。

 

2019年の年末、武漢に未知のウイルスがあるらしい…というところから始まって、怒涛の1月、2月、3月を過ごした感染症の専門家たち。来る日も来る日もデータを取り、考え続け、懸案と対策を表明し続けて、政治家や官僚と折衝し続けて、、読んでいるだけで息が苦しくなる仕事の量だ。
専門家が場所や立場を超えて連携していく姿は美しいし、この危機に対して真摯に誠実に取り組んでくれている人たちがいることに安心したり、頭が下がったり。
物語として消費してはいけないと思いつつも、「面白くてぐんぐん読んでしまう」ように作られている本だと思う。シン・ゴジラのあの対策室が現実にある感じ。西浦さんも、尾身さんも、素晴らしい職業人だ。
ハァハァと読み終わったら夜中の2時になっていた。
本は2020年7月頃で時間が止まっている。まだ、1日の感染者数が3桁だった頃。その後から現状を見ると、この人たちの半年間の頑張りは何だったんだろうかと思う。というか、まだ今も頑張ってる。終わっていない、このなんとも言えぬ徒労感。自分の無力さに呆けたまま寝た。