断食道場のこと


入院日記の続きです。

 

 

入院した日、朝からお腹が痛かったので朝食は摂らず、昼ごはんとして『メイバランス』を買って出勤したがそれも食べないまま病院に来た。
よくよく考えるとメイバランス買ってる時点でなんかもう限界の感がある。気合いで出勤したんだね…
それ以来1週間、ずっと点滴のみで生きている。

けど、趣味が食べ物を見ることなのよね。
ツイッターもインスタグラムも食べ物の投稿ばかり流れてくる。自分で作ったタイムラインなので自分のせいなのだが、これでもかと、あらゆる食べ物が、和洋中、甘辛酸、流れてくる。見なけりゃいいけどひまだから、ついダラダラ見てしまう。
そして食べられないからそっとマップにメモしたり、家族にLINEで伝えたりして気持ちをやり過ごす。
テレビも見てみるけどドラマに関心が低いので、結局食べたり、食べ物を作ったりする番組ばかり見ている。
とりあえず毎朝『ラヴィット!』見てる。毎日ランキングして、毎日何が一番美味しいかとか認定してて大変だなぁと思う。毎日見てると頭悪くなりそう*1だけど、見ててラクなので助かる。

4-5日目くらいまでは、お腹が痛いときもまだあるし、点滴だけでも空腹感を感じなかった。点滴のカロリーを見ると1日に300kcalくらいしか摂っていないようなのだが、ほとんど動いていないのもあって問題ない。"楽しみとしての食事"を求めているような気持ちであらゆるものを眺めていた。
しかし、6日を越え1週間が過ぎたいま、かなり明確に、お腹が空いている感じがする。
ホットケーキ(どんなのでもいい)とカフェラテ(とても美味しいのがいい)とラーメン(orつけ麺)が食べたい。
きっとこれが回復なのだ。回復、それはお腹の哀しみなのだ…痛くないから全然いいけど…。
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こういう機会に自らを省みて、仕事も生活も改善しなくてはならないところを洗い出し、かつ、計画をたてるべきだとは思う…
けど…やだ…
毎日マクドナルド食べていたいくらいの気持ちで生きてるのに、一度落とした生活の質を上げることはなかなか難しい。ああ素のチーズバーガー食べたい。根っから怠惰なんだな〜と改めて思う。

今回の症状を繰り返さないためには、健康的な食事を3食とる、食べすぎない早食いしない、運動する、という…つまり「ちゃんと生活する」ことが必要。で、それがめちゃくちゃ難しい…*2
やるなら、仕事を辞めないと無理なのではないかとさえ思ってしまう。多分それはすべきではなくて、仕事の仕方を変えて生活に比重を移すことが必要なんだろうなとわかっている。
具体的には、22時まで仕事するのはやめて、19時までで退勤して20時からご飯作って21時までに食べ終えるとか。
それって…どうやってやるの?
自分の仕事をもっと集中して短時間で収めるのと、他の人に振るのと、やらなくていいことをやらないようにする(よろず安請合いしがちなのをやめる)のと、自分の業務範囲外のことを気にしないようにするのと…
たぶん後半の2個がより大きな課題なんだけど、それをどうしたらいいかがわからない。むしろ後半の2つやらないなら、自分の職位(中間管理職)はいらないんじゃない、プレイヤーでいいんじゃないのと思う。

ここで袋小路に来たように感じて、思考停止してしまう。

 

せっかくの断食道場中に、なにか方針を定めないといけないな。
と思いながら大食い対決番組を見ている。

 

 

*1:言い方が悪くてすみません

*2:このことでもう500回くらいブログ書いてる気がしてる、いつも同じ話ですみません。

腸とロジとテプラのこと

入院日記の続きです。

 


ひまなので今回の症状についてググりまくってしまう日々。
なんかお腹痛いなー?と思ってた日々は、そのお腹イコール胃だと思っていたので、ストレスで胃潰瘍か〜?だとしたら労災か〜?とか半分面白がっていた(ダメ)。
しかし診てもらったら腸が課題だったので、やっと答えに近づいた気持ちでググりが捗る。

原因に「暴飲暴食」「早食い」と書いてあってつらい。わたしはかなり早食いだ。
誰かとご飯を食べていると先に進みすぎてしまって、しばらくお水を飲んだりして時間調整するときがある。飲んでいてもつまみが置いてあるとすぐ食べちゃうし、一緒に飲んでいる人がゆっくりだと「早く食べないのかなあ」とソワソワすることもある*1。家飲み/一人飲みが増えて、余計に食べるスピードが上がった気もしている。ひとくち都度3回くらいしか噛んでないんじゃないか。だからお腹がいっぱいにならなくて、余計に食べる負の連鎖が起きる。
噛まねば。
ほかにも「一旦治ったが、すき焼きの糸こんにゃくを食べただけで再発した」みたいな記述を見て泣きそうになる。長いのがダメだったらしい。このあと「筍、柿も消化が悪い。みかんの皮は大丈夫。」と続けて書いてあったが、なんでみかんの皮が急に出てくるのか。
そんなに繊細だったのか、腸。なんと恐ろしい。そしてこんなにも腸について考えている人が日本中に沢山いることにもおののく。そして自分がそれを知らなかったことにも。


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いろんな検査をしてもらうので、病院のいろんなところをうろつく。
うろついていると、当たり前だがいろんな人が仕事をしていて、それにしみじみ来てしまう。
ちょうど、廃棄品の回収に来た人がいて、「ああ、そうだよな」となった。病院だから病院専門ルートを持って回っている廃棄業者さんがいるんだ。品目毎に専用のゴミ入れBOXがあって、それぞれに廃棄部署の名前と担当者を書いて渡す流れになっている。各部門に留置場があって、時間までにそこに持ち込むと、回収の人がピックアップしてくれるルールになっているようだ。
MRみたいな職業じゃなく日々出入りして、365日のロジスティクスをしている人たちがいて、私の絶食中のご飯代わりの点滴も在庫管理されているんだよな。やっぱりロジは偉大、世界を支えている、すごい。勝手に胸アツになる。

検査でとても大きなレントゲンの機械に挟まったりしていると、まるで宇宙訓練のようで少しアガるのだが、その周りにあふれるテプラにもしみじみくる。
よく見ると先生たちが使うものたちはテプラだらけだ。こんなにデカい、カッコいい機械を操作しているのに、たぶんすごく頭が良くてお医者さんになったのに、整理整頓はやっぱりテプラなんだ*2…と、ちょっと身近に感じて嬉しい。キングジムもすごいことだ。テプラのない組織はないのではないか。
職場に復帰したら備品の整理整頓をして、めちゃテプラしまくるぞ…と思いながらいろんな角度で腸の写真を撮られるのだった。

 

 

 

*1:なるべく表に出さないように我慢はしているつもりだけど、たぶんバレてる。

*2:きっと先生たち本人はテプラ作ってないだろうけど

こまごまモノの増える理由のこと

入院日記の続きです。

 

病院のテレビでBSが観れるのがとてもいい。『世界は欲しい物で溢れてる』のあとで『絶景!ヨーロッパの山小屋めぐり』が始まって助かる。こういう、わりかし低体温な番組だけずっと摂取していたい。
我が家もBSを観られるようになったら、Netflixはやめていいのではないかな…。
なお、テレビは1000円でテレビカードを買うと16時間40分見ることができます。テレカの薄さのカード、すごく久しぶりに触った。*1

 

3日目にして初めてシャワーを使ったら、驚くほどさっぱりして健康な気持ちになった。
ただし、点滴を止めてもらわないといけないので、浴びる前に看護師さんに頼む必要がある。シャワーが終わってからも、再び点滴をつけてもらわないといけない。だからまた看護師さんに頼まないといけない。
それが、ためらわれる…
わたしがサッパリするだけのために、お忙しそうな人たちを呼び寄せて腕をぐるぐる巻にしてもらうこの10分間…それを解いてもらう5分間…申し訳ない…*2
いや、でもそれがこの人たちのお仕事だし?わたしは患者だから頼む権利がある?けど?なんか?なんかなあ…と考えなくていいことを考えている。このあとどんな頻度でシャワーを浴びていけばよいのだろうか…

シャワーをしてサッパリして気付くが、なにも保湿するようなものを持っていない。家でお風呂から出たときより、どんどん乾く感じがする。やっぱり病院内は湿気が少ないのだな。
「なるほどな…」と言いながら売店に行って保湿するものを吟味した。こうやって生活する場所にモノが増えていくんだなぁと思いながらニベアのチューブを買った。全身使えるしかわいいな。
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おそろしくやることがないため、シャワー後に仕事をする。
自分だけでやりかけていたアレコレを他の人に頼む。申し訳ないけど、タイムリーな動きができないからお願いします。
仕事をすると時間が潰れることがわかった。でも、あんまりやりたくない。

 

 

 

*1:テレビカード販売機もかわいかった。
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*2:こうしてもらう。何もかもが新鮮なうえにヒマなので写真を全部撮っている。
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緊張感とたぬきのこと

 

入院日記の続きです。

 

オールインクルーシブだ、やったー!と思いはしたけれど、替えの靴下も下着もないし、それは貸与品じゃないから洗濯しないといけないし…と段々リアリティに気付き始めた2日目。
とりあえず売店に行ってグンゼの大きいパンツとまっさらなランニングを1枚ずつ、靴下2足を買う。洗濯機を使うほどの量ではないし長期戦だと思っていないので、これらを毎日洗面台で洗って干して回す方針で行く。
この感じは旅行でユースホステルに泊まったり海外出張が延泊になってしまったときのことを思い出させる。
入院するまでは毎日毎日コンビニに寄っては良くないものを摂取していた*1ので、売店の食べ物のラインナップが気になるが、しかし、絶飲食を言い渡されていて何も買えない。ので、見なかった。本や漫画も売っているが、全然読みたいものがなく、とりあえず通勤時に読もうとしていた本に向かうことにした。


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救急で対応してくださった先生たちもとてもお若かった*2*3し、入院してからご担当の先生たちもお若い*4。一瞬だけ現れた「主任医長」はさすがにおじさまという感じだったけど、その他の先生方は同世代かそれ以下…看護師の皆さまは確実に年下ばかり…
で、私が思ったのは、この人たちに最大限のリスペクトを表しなければ!軽症だしご迷惑にならないようにしなくては!!ということで、それによりなんとなく緊張感がある。品行方正にしている。つもり。
なにしろ腹痛がほとんどなくなっている(もともと食べなければ痛くなかった)ので、元気なのだ。だから看護師さんたちに負けじと笑顔で挨拶するし、ごろごろ寝てばかりもいられない。

深夜に点滴の様子を見に来てくださる看護師さんがいて、朝は朝で検温に来てくださって、そのあと先生方がバラバラに来てお腹を触っていく。それが終わるとお洗濯の方とお掃除の方が別々にいらっしゃる。なんだか大変なことになってしまったな。祖母や両親の入院のときには、ほんとうに看護師の方々には頭が上がらないなぁとわかっていたつもりだけれど、自分が患者になってみるとますます恐縮する。
とりあえず夜中に点滴を見に来ていただくときはどうしても起きてしまうけれど、たぬき寝入りしている。それがマナーだと信じてる。

 

 

 

*1:だから入院することになったんだろうな

*2:救急エリアは先生たちの空間と患者の空間が分かれていないから喋っていることがほとんど筒抜けで面白かった。カレー食べたって、って言われてた。

*3:いま付き合っている人が大学病院で働いているので、なんとなくそれを思い出して「大変だろけど楽しそうに働いててよかったなー」などとも思ったが本人とは大分状況違うだろうな。

*4:耳寄り情報としては、逃げ恥の平匡さんに似ている先生が1人います。

究極の2択のこと


入院日記の続きです。

 

入院ですねー!って言われたとき
「え…!?制服なんだけど!?」
ってまず戸惑いました…

いま、制服着用の会社に勤めているのですが、着替えがめんどくさくて家から制服を着て出勤し、そのまま帰っていたんです*1
なので、制服着たままレントゲン撮られたりCT撮られたりして、切々と状況も語ったこの3時間ほど。身元のバレ感とかはもはやどうでも良くなっており、まぁもう汚いお腹の中も見られているわけで何もかもどうでも良いのですが、この服のまま知らないところに泊まるわけ…!?ということに衝撃を受けたのです。

私「え、荷物とか着替えとか…取りに行けませんか…?」
看護師さん「今からは難しいですねー。空いてる部屋を調整しますけど、
『外出できるけどスマホが使えない部屋』と
『外出できないけどスマホが使える部屋』
どっちがいいですか?」
私「え…!?え…!?」

こんな究極の2択に出会うとは思わなかった、せめて「4人部屋か個室で値段が変わりますけど〜」とかそういうのが来ると想像してた…
けど究極のわりに答えは簡単で『外出できないけどスマホが使える部屋』に5秒で決めました。
それを選択したことにより、着替えやらタオルやらの生活用品一式を毎日貸出してくださる(もちろん有料)書面にサインをし、15分後には何とも言えぬチェックの甚平に着替えさせられておりました。
こういうものがあるのね、知らなかった。

『外出できないけどスマホが使える部屋』に連れてきてもらったら、きれいな個室でお手洗いもシャワーも着いていてホッとしました。
入院になると確信はしていなかったけど、万が一と思って新しくてキレイそうな病院に来ておいて良かった。追加料金なし。ナイス判断自分。
着替えもなにもないということは逆に、自分で洗濯しなくてもいいし、お掃除もご飯も毎日やってもらえるし、これって家にいるより相当快適でハッピーな状況なのでは…まさかのオールインクルーシブ・リゾート体験なのでは…!?と、腹痛が落ち着いてくると思えるようになり。
退院まで1週間が目標ですねと言われて完全にバケーション気分になったまま睡眠しました。幸せな人だね。
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*1:こういう事態も起きうるし、事故や地震に遭うかもしれないので、もう制服で通勤するのはやめようと思いました…でもめんどくさいんだよね会社で着替えるの…

カレーのこと

 

よもやの事態で、36年生きてて初めて入院を経験しております。*1



しばらく前から胃が痛くて、食べても食べなくても歩いてても座ってても痛いときは痛くて、痛くないときは痛くなくて。基本的には食べるとお腹が痛いので、なるべく控えめに、うどん食べたり、おにぎりをよーく噛んで食べたり、水餃子食べたり。でもやっぱり食べたいもの食べたくてクレープ食べたり、ペヤング食べたり。そうこうしながら騙し騙し出勤したりサボったりしておりまして。
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ある休みの日の夜ごはん、ごくごく自然に、デリバリーでカレーとビリヤニを頼んだんですね。妙に食べたくて。それでもりもり食べたら特にお腹も痛くならなくて、よかったよかったと思って半分はタッパーに移して冷凍しまして。ちいさいアイスも食べて歯磨きして寝ようとしたら、段々お腹が痛くなってきたんですね。あーやっぱりカレー駄目だったんだ…と思って薬を飲んで寝たんです。で、翌朝もまあまあ痛いけど、絶対出なきゃいけない会議があったので、薬を飲んで出勤したのです。

そいで昼前の会議に出たんですけど、もう全然痛くてですね。座っていられなくて、中座してお手洗いに行ってみたり、吐こうとしてみたりするのですがどうにもならず。そのうえ低血糖みたいにフラフラ、手が冷たくなってきて、あーこれは無理、家というより病院に行くやつだと決意して早退。「なんかあったら電話して〜」ってチームの人たちに言ってみたけどあまりに自分が無理そうで「しづらいよね〜」とセルフツッコミしながらオフィスを後にしました。

帰路、電車に乗る自信がなかったのでタクシー呼んでもらったのですが*2、そこで痛みのピークが来て立っていられなくなり。結局会社の人にもかくかくしかじかの経緯を伝えることになり、カレーのことも話したらその後隣室で「カレーてw」と笑われてました。情けなくてちょっと泣いた。
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病院に着いたら「もう内科は午前までで今やってないんですよ、救急にかかってください」と言われ。救急ってほどでもない症状だと思うんです、だってカレーなんです…と反論できる余裕もなく。痛いからなんでもいいやとフラフラ救急に行って、ついに吐いたりしてたら人生初のCTを撮ってもらえました。CTの台に乗ったとき、ポケットに入ってた百円玉が落ちてすごく恥ずかしかったです。

 

救急だから周りのベッドにどんどん人が入ってきて、駅で転んでしまったというおばあちゃまがお名前言うのがぎりぎりだったり、娘さんの電話番号がわからなかったりしていました。ご家族は?って訊かれて30年ずっと一人で住んでることを答えたり、カバンに入ってるメモ帳*3に書いてある長男は仕事中だから電話に出なかったり…

ドラマ〜!でもわりと軽症ぽい人たちばっかりで良かった〜!って思いながら、お腹は痛くて体をゆらし続けて数時間…

カレーの話も3人くらいにして、もう勘弁しとくれ、カレーが悪かったのはわかったから助けて、と思ってたら「このまま入院ですねー」とのこと。

え…!?

痛み止め薬を点滴してもらって、いろいろ書類にサインして即入院となりました。

とりあえずカレーは起爆剤としてあったけど、それ以外にもなんだか課題があるようなのでしばらく腹中心の生活をすることになりそうです。

 

 

 

*1:よもやよもやだ、って最近流行ってるらしいので使ってみました。

*2:騒いだおかげでタクチケを出してもらえてとてもラッキーだった。ありがとう会社よ。

*3:看護師さんが「見ますねー!」って言いながらどんどんカバンの中を見ている様子が伝わってきてなんかすごかった

季節のことと常滑のこと


前回のブログから間があいたのは、その後一切簿記の勉強をしておらず、試験の申込みもしていないからです。こうなるってわかってたよね…
そうこうしてる間に、朝晩とても涼しくなりました。水出しの麦茶を作っておいてお湯でぬるく割って飲んでいます。ビールも飲みたいけど、なんというか、静かにビールが飲みたい気候。
夏の暑い中で汗だくになったあとに、はぁはぁ言いながらお店に入って「生!」って頼んで、出てきたらすぐ飲んで「クーーッ」となるビールを今年は飲まなかった気がします。そんなの夏じゃないと言いたいが、それはそれで置いておく。
味の濃いめの美味しいビールをするすると、静かに飲みたい。もしくは、名前のわからないカクテルを知らないバーで飲んでみたりしたい気分です。

 

先日、常滑に遊びに行きました。
常滑は名古屋から電車で30分。陶器で有名なところです。坂の多い住宅街の中に小さな工房と窯が沢山あって、その中に雑貨屋さんとかカフェとかもあって楽しい場所になってました。
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こういう壺が塀代わりになっている、映える道もあったりして。
ガイドマップにかかれている小道をぐんぐん進んでいくと、『かわいい動物陶器』と書かれた怪しい看板が出ていました。なにこれ…と不審な気持ちで入ると、そこはまるで最後の楽園のよう。
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アメリカ等に輸出していた"動物の陶器"のデッドストックを販売していて、それがおそろしく可愛くて且つおそろしく安い。上の写真の元気なスポーツぞうさんシリーズは1つ300円なのよ。こんなに細かくフルカラーなのになんたること!
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そして『本日の特価 赤土スワン 100円』て何…これ多分ずっと本日の特価なのでは…?等々、モノを見てはその表情の豊かさに騒ぎ、値段を見てはその信じられない価格に騒ぎ*1…して、息を切らしながらお買い物しました。こんなに全部が愛おしいお店久しぶり。こんなに買い物でドキドキしたの久しぶり。Novelties T&T、またの名を谷川製陶所、胸の高鳴りをありがとう。「常滑行くなら、マグカップか平たいお皿で良いのがあったら買おうな〜」とか思っていた私がバカだった。ここが常滑のピークであり、ここでしか買い物しませんでした。あと、パンを買った(美味しかったです)*2 

帰りにHUBみたいなお店のテラス席でギネスを飲みながら、買ったものを並べて「かわいいねー…」「かわいい…」「ここがかわいい…」「良い買い物したね…」と言い合ったのがとても幸せな時間でした。
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愛知県内にまだまだ行ったことないところが沢山あるので、こういう日帰り遠足みたいなのをもっとしたいな。
とりあえず常滑にはもう一度行って、LIXILがやっている陶器のミュージアム*3を観ようと思います。

 

 

*1:でもこれ、象さんが300円じゃなくて600円だったらここまで燃え上がらなかった気がするのよね。つまり買わせるには正しい価格設定なのかもしれない。

*2:

*3:INAXライブミュージアム。水曜定休。