腹、もしくはへそのこと

 

ピラティスのおかげで腹が凹んだ…というような結果はまだ得ていない。
運動する前に「ちょっとなんか食べとこ…」と言って菓子パンを食べたり、運動した後に「がんばったな〜」と言ってケーキとコーヒーをやったりしているから、基本的にプラマイゼロなのだ。

しかしなぜだか最近は、自分が腹(もしくはへそ)を出してもおかしくないような気がして、時折出している。
それは郷に入っては郷に従え…ではなく朱に交われば赤くなる…が適した言葉遣いか、要は世間に腹を出している人が多いからだと思う。

マレーシアは人口の6割がイスラム教信者で占められているので、町を歩くと女性は長袖長ズボンであったり、裾の長いワンピース(アバヤ)を着ていることが多い。 もちろんヒジャブ(顔周りに巻くスカーフ、髪の毛を隠すためのもの)も皆さん着けているので、東南アジアの中でも"人の見た目"という観点でいくと、旅行で来る日本人にはタイとかベトナムとかよりも強く異国感があるように感じられるのではと思う。
ただそれは6割の話で、残りの4割のうちの多くを中華系と呼ばれる人たちが占めていて、その人たちがぼちぼち腹を出している。
それは暑いから、というのが100%正当な理由ではおそらくない。
前述の長袖で肌を見せない人たちと腹を出すようなファッションの人たちとが混在している国で、ショッピングモールや公共交通機関は冷蔵庫のように冷えており、東洋医学的な発想からいけば腹なんか全然出してる場合じゃない環境だからだ。でも出す。
前に務めていた会社で香港や中国に出張することが何度かあったが、その時点で訪問先の女性の中にはちょっと日本では見ないようなミニのプリーツスカートで仕事をしている人がいたことが印象に残っている(10年前くらいの話/そんなことより仕事して)。若い人もいたし、そうでない人もいた。体のラインを見せたり肌を見せることについて中華系の人はそもそもかなり積極的なのかもしれない。
更におそらくY2Kファッション的流行があって、クロップド丈のシャツが 「こんなに腹、出す?」っていうぐらい店頭に並んでいる。だから、そもそも腹を出すことに抵抗があまりない+流行っている→出しがち、ということなのかもしれない。

日本にいたら、四季があったり時期によっては朝晩冷えたりで、お腹をガードしておかないと壊れるんじゃないかという不安があるので、やはり気候という前提が腹を出すことをまずは阻止するだろう。それに加えて、腹を出していいとされているのは若い人たちだけで、アラフォーのおばさんが堂々と腹を出していいのはTRFとか*1すごく鍛えている人たちに限られて、もし出すとしてもそういう体を動かすようなシーンだけでしかありえなかったんじゃないかなと想像する。
しかし今日も家の周りをうろついていたら、近所着らしきショートパンツにへそ出しTシャツで つっ掛けサンダルを履いた女性が、スマホを見ながらペッタラペッタラ歩いていて、こういう人たちを意識しないで見ているうちにいつのまにか自分も、 腹を出しててなんか問題あるんだっけ、と思うようになってきたんだな…と気付いた。
ダンスを習い始めたら教室のメンバーに同世代がいて、彼らがすごく体をシェイプしていてかつ露出しているので、そもそもはそこに刺激を受けている…とは思っていたのだけど、実際はそれだけではなくて、もっと広域な環境情報からいつの間にか自分にも腹を出すことを認めていたような節があり、こうやって常識というか認知というか、そういうものが 変わっていくことがあるのかな、なんて思う。f:id:l11alcilco:20250119021002j:image

ちなみに平日はユニクロのアイロンしなくていい長袖の襟付きシャツを着て、長ズボンに着圧ハイソックスを履いて革靴で職場に行っている。クーラーがガンガンで寒いのでその上から置きカーディガンを着て、サーモマグでお茶を飲んでいる。そして土日は腹を出しています。腹を出していると1段階涼しいし、ラクだ。服をたくさん着ないって、ラク。いろいろ書いたけど結局はそんなことかもしれない。

 

 

*1:TRFはもはやアラフィフか