捨てたこと飲んだこと


今日と明日休み。
昼まで寝て、申し込んでいたブックオフの引き取りのドアベルの音で起きた。
本が家の中に溢れており、もう二度と読まなさそうなものを持って行ってもらった。全然使っていないレシピ本とか、15年以上前に買った「みづゑ」や「TITLE」みたいな雑誌類も、すごく胸を苦しくしつつも持って行ってもらった。雑誌類は値段がつかない可能性が高いので、最後の最後に迷って「値段がつかなかったら返送してもらう」オプションをつけた。返送されたものはメルカリで頑張るつもり。でも売れないかもしれない、わからない。テンション次第ではブックオフでの廃棄を頼むつもり。8割方はそのつもり。
雑誌というメディアへの夢とか、おもちゃや子ども産業のような好きだったものへの愛とか、そのあたりの重たい気持ちを担っていた本棚の飾りたちを去らせて、一体自分はどうしたいのかと困惑と途方に暮れた。仕事をするにあたって(社会人になるにあたって)持っていたいろいろな感情は、どこかの土に埋まって見えなくなってしまった。その土が本棚に埋まっていたのに、土ごと捨てた。

なんか最近こんな話ばっかりでやだなあ。
でも働いている。

今日は昼過ぎからカフェみたいなところに行ってパソコンを開き、パサパサ残っていた雑用をした。 雑用をしながらSNSなどするから全然進まないし飽きてぐたぐたしてしまう。

19時頃お腹が空いたので取りやめて、カフェから歩いていけるお店に1年以上ぶりに行ってみた。
外からお店の様子を見ると誰もお客さんがいない。お、これは、と思うけど、店主がマスクをしていない。うーん、お客(わたし)がお店に入ったら、営業用にマスクをするかなぁ、と思って、入ってみる。
しない。
あれー。そうなのか。
あとから一人お客さんが入ってくる。よく手を洗って、マスクをせずに席に着いた。
そうなのか。…家族扱いなのか。
なにが正解かわからない状況ではあるけれど、とりあえず飲食店をやっている人はマスクをしてほしい。だっていろんな人の飛沫を最前線で取り込む可能性がある立場、それをいろんな人の料理にくっつける可能性がある立場、じゃないですか。
と言えるわけもなく、ふぇーん、となって一杯だけ飲んで出る。

雨も降ってきて、でも空腹は解消されてなくて、家の近所の好きな店の前を通ってみたけれど満席で。ああ、と思いながら入ったことのない別なところに来てみたらこれまた大変混んでいるし、店員さんはマスクしてるけど叫ぶし、でうるさくて。つらい。
私はいつからこんなにわがままになったんだ?
でも、コロナの前はもっと心にゆとりがあったから、こんなこと思わなかったんです。あーちょっと違ったな、ま、ここは軽く楽しんで、次!って前向きだったんです。
そんなことを思いながらメニューにあったマグロを頼んだら「今日なくなっちゃったんです」って言われたから、正式に悲しくなってしまった。
家に帰ってヤケ酒ならぬヤケウーバーイーツをした。焼き肉定食。もうなんなんだ。結局家か。ああ、つまんない。

わたし、"楽しかったことのポイント"を使うスピードが早すぎるよな。