ビールのこと


休みだ。
名古屋は朝だけ土砂降りで、昼から晴れて蒸し暑い。岐阜が大雨で大変なことになっている。九州はもっと。そんなニュースを見ながら二度寝してごめん。

 

月に一度の鍼治療。
順調に肩も腰も痛くなっているので、怒られるな〜と思いながら行ったらやっぱり怒られた。鍼は先月より圧倒的にあちこちビリビリきて、とても雄弁。全然運動してないし、ちゃんとご飯も食べてないし、ですよね〜となる。わたしがあまりに生活改善をしないことを見越してか、先生からのメッセージがミニマムになってきた。


1.冷たいもの=ビールを飲まないようにすること
2.早く寝ること


うん。
でもでもでも、ビールを飲むことがなによりの心の支えなのだけど、どうしたらいいんだろう。悲しくなって、鍼を打たれて放置されている時間にちょっと泣いてしまった。
つらい。
体を裏返しながら、なんでビールだけ駄目なんですか…と訊いたら、「あれは冷たいまま喉越しでたくさん飲むでしょう。ビール以外なら舌の上で一旦温めて飲むからね、ビール以外にしてください」とのこと。なるほどそうかもしれませんが先生、『鯨飲』という言葉がありましてね、私の理想はそれなんですよ、要は飲めるものならクジラのように、ガバガバ飲みたいと思ってるんですよ…とさすがに反論はしなかったけど、その言葉を噛み締めながら鍼に電気を通されてビクビクした。


瞼の裏に映る、最近私を助けてくれたビール(とそれに類するもの)たち。
f:id:l11alcilco:20200708175552j:image
ふぇー。


糖尿病とか、生活習慣病に対峙するお医者さんてこういう感じなんだろうなと想像する。やればいいことを伝えているのに、患者はそれができない…というか、やろうとすらしない。でも体がしんどくなるから、苦しむ。それを見て「だから言ったのに」と思うんだろう。後戻りできないのにな、と。
半ば脅されるようにして麦味参顆粒を追加購入し、飛んでゆく福沢諭吉にまた泣きそうになる。健康の値打ちよ。
でもこれで夏の間ずっとへこたれずに働けるなら安いものなのかもしれない。かもしれない…ね…。

ワインを飲みに行こう。

 

また飲酒のこと


先日、飲みすぎて記憶をなくしたついでに鍵もなくして慌てた事件があった。
ほんとに冷や汗かいたなあと思っていたら、今日もう一度かくことになった。
スマートフォンの通話履歴をふと見たら、タクシー会社に何度も電話していたことがわかったのだ。
たぶん、鍵をタクシーに置き忘れたのかもしれないと、回らない頭で考えたのだろう。
そして回らない頭で電話した。呂律も回っていなかっただろうな。タクシー会社の電話受けの人、不愉快だったろうな…本当にごめん。

 

と言いながらまた飲む。全然自炊をしていないけど仕事をしたから許してくれと思っている。
入ったことがないけど外観で気になっていた店に入ろうとして、近寄ったら全く生気がなかったのでやめた。
隣の賑わっている店に入ろうとしたら「うち、8時までなんだけどいい?」と言われた。「え、いま何時だっけ」「7時45分」「…じゃあ、いいです」
というクリスマスイブのマリア様のような気持ち(不敬‼)になりながら、来たことのある立ち飲み屋に入った。


生ビールを頼んだらおまけでマグロがもらえた。
f:id:l11alcilco:20200707220038j:image
この写真は食べ途中ではなく、こう出てきたのだ。おまけのマグロ、ボロっと3枚。うれしい。


そして紅生姜の串カツ。じゃこ天。板わさ。
頼んでから気付いたけど、練り物大好きな人みたいになってしまった。いや、好きですけど…じゃこ天のほのあたたかさが美味しかった。
紅生姜揚げは串カツの店でメニューにあると絶対に頼みたくなってしまうので、うれしいけど問題だ。他のものが食べられなくなって、けしからん…と思いながらもぐもぐ。うまい。
一段落してトマトサワー。
そしてコロッケ串で満腹、1450円也。
飲酒がうまくいくと嬉しい。一仕事したかのような充実感。野菜不足は明日なんとかしよう。

 

パックのままのこと


社食でハンバーグを食べたら、付け合わせのほうれん草がキンッキンに冷えていて悲しかった。お、お、温度〜!と思ってお味噌汁に入れた。そしたら温度がついて美味しく食べられました。そんな日。

 

なんだかやることがいっぱいある。
やることがいっぱいあるなー、と思いながらできる限りをやって1日終わる。残業するなも無理だし、規定通り休めも無理だよ。っていうのはダメで、やることを捨てたり渡したりして、シフトしていくのが"ウィズコロナ"なのよ、ということなのかもしれないけど、全然できていないのよ。みんな(よその会社のみんな)どうしているんだろう。自分のできなさとウィズコロナとがマッチしなくて困っています。自分がなにをしているかがわかりません。誰か。

 

ふらふらとスーパーに行ってみるけれど何を食べたいかわからなくて、売り場を2周くらいウロウロ。他にも似たような仕事帰りとおぼしき人たちが、半分くらいしか開いていない目で割引シールを眺めながらふわふわと歩いている。ほんと、どうしようねー、と適当に手にとったものを食べて寝る。f:id:l11alcilco:20200706224208j:image切干大根をパックのまま食べてごめん。

引き続き酒のこと


炭水化物過多をやると、翌朝胃が重い。食べたものが全然消化できていなくて、脳に血がいかないせいかまったくやる気が出ない。
それをわかっているのに、元気がないときに「食べて気合を入れよう」とかなんとか言ってたくさん食べてしまう。本当はなにも食べないくらいのほうが翌朝スッキリ起きられるのに。わかっているのに…というのが昨晩で、今朝はすっかり重たい気持ちだった。
しかし昼間は予想を裏切る快晴で暑いが気持ちよく、仕事も盛り上がって、結果わあわあと楽しい1日だった。
自分に本当に甘いので、うれしい気持ちでおつかれさまのビールを飲む。(悲しい気持ちの場合も飲む。)引き続き『今夜、すべてのバーで』を読みながら。とても面白い。
肝硬変で入院していてもやっぱり飲んでしまう、それもごく自然に飲んでしまうシーンはなんとも「わかる…」となってビールが進んだ。そして飲み始めるとずっと飲んでいることが正になるのは一体どうしてなんだろう。飲めば飲むほど正しい、偉いような気さえする、不思議だ。
と、思いながら瓶ビールを一本飲み終わって、次どうしようかなと思ったが、結局お腹がいっぱいになり、飲まずに済んだ。この飲まずに済んでホッとする感じも一体なんだろうか。不思議だ。

 

帰り道、名古屋駅の周りを歩いていたら道に天むすが落ちていた。
わははー、めちゃ名古屋っぽい、嘘みたいだなーと思って写真を撮る。東京で名物が落ちてるとしたらなんだろうなー、と考えたら、あった。もんじゃ焼き。よく落ちてる。食べられないけど。
f:id:l11alcilco:20200705233321j:image

 

酒本のこと


今更だなあと思いながら、実は読んだことがなかったので今これを読んでいる。

今夜、すべてのバーで (講談社文庫)

今夜、すべてのバーで (講談社文庫)

 

実家の本棚から拝借してきたのだが、名作って面白いんだな〜やっぱりな。
失踪日記もそうだし、永田カビの一番新しい漫画もそうだったが、お酒を飲みすぎている人の作品を読むのがなんだか好きだ。

失踪日記【電子限定特典付き】

失踪日記【電子限定特典付き】

 
現実逃避してたらボロボロになった話

現実逃避してたらボロボロになった話

 

飲みすぎて体がおかしくなっている人たちの、その域まで行きたいものだとほとんど憧れの目線で読んでいる。酔生夢死という四字熟語をどこで知ったか覚えていないが、早めの中二病だった小学生の私は書き初めの宿題に書いて出したことがある。いまだにその言葉にふんわり憧れているから、酒本を読んでいるのかもしれない。しかし、体がおかしくなるまで飲んでいる本人は気持ち良くなんかないんだろう。依存症になってしまったら、酒もつらいという。楽しいお酒を飲みたいから、やっぱりほどほどにしておこう。痛いのはいやだ。

 

この話、続けてもいいですか。 (ちくま文庫)

この話、続けてもいいですか。 (ちくま文庫)

  • 作者:西 加奈子
  • 発売日: 2011/11/09
  • メディア: 文庫
 

酒飲み本といったらこれも面白かった。とにかく明るいドランカーたち。若い頃の西加奈子氏の飲み方と酔い方とそのレポートはすべてたいへんパワフルで、笑ってしまった。周りに迷惑をかける飲み方、周りは本当に困るのだけど、本人はめちゃ真剣だしめちゃ楽しいんだよね。本当に恥ずかしいしごめんなさいと思っているけど、良い思い出になっていて、大変たちが悪い。 よくもまぁこんなものが制限されずにどこでも飲めるようになっているなぁ、なんて、制度に責任転嫁してみたりして。アメリカでも路上で飲んだらいけないし、タイでも時間帯によってはお酒を売ってなかったり、インドにもドライデイがあったりもするから、制限の仕方はいろいろあるように思う。でもストロングゼロが大流行するような国だから、みんな昼から飲んでグズグズになっていく方針なのかな。


今日は出勤して休肝日。その代わりと言っては意味がわからないが、炭水化物過剰をやってしまった今夜だった。秘密だが牛丼を食べたあとにつけ麺を食べた。ご内密にお願いしたい。勝手だが体重とか体型とかにも反映しないようにお願いしたい。

テレビと地方のこと

小学校のとき、担任の先生がクラスに向かって「みなさん、テレビのニュース番組は何を観ていますか」と質問したことがあった。われわれ生徒は口々に「ズームイン朝です」「めざましテレビです」「おはよう日本です」などと答えたのだが、先生は「そういうのはニュース番組ではないのよ…」とぼそっとコメントして、それ以上話を広げなかった。そんな記憶がある。
じゃぁ、なんだったら良かったのか。つまりそれは朝のワイドショーであって、報道番組ではありませんよということか。小学生が起きていて学校や塾に行っていない時間で、観られるニュースといえば朝の番組しかないのでは?
ということを未だに、『おはよう日本』を観ながら思っている。もうちょっと硬派な番組だった気がするのだが、いつの間にかお天気コーナーに面白要素が入ってきたり、『まちかど情報室』を7時台にもやるようになったりと、ゆるーくなってきたなぁと思う。これではニュース番組ではないかもなぁなどと、先ほどの先生のことを思い返す。

 

コロナウイルスの話になると「名古屋はやっぱり田舎なんだな〜と実感したね」という結論になり、みんなで(名古屋の人も含めて)笑うのだが、田舎かどうかはさておき、やっぱりテレビなりマスコミに対して、地方というのは弱いなぁと思う。『おはよう日本』の、現時刻の渋谷の空を映すコーナーを観ていると「無意味な時間だなぁ」と思う。東京に家族や友人がいるから、かの地のお天気は気になるといえば気になるが、自分の生活には関係ない。「羽織るものがあると良さそうです」「そうですか」という感じ。各時間帯に15分ずつ、地方局からのショートニュース&天気予報&道路情報が流れているので、そこをよくよく観て、「羽織るものがあると良さそうです」と言われたら「わかりました」と羽織るものをカバンに入れている。
『王様のブランチ』みたいな番組は名古屋のテレビ局でも作っていて、東海圏の新店舗やらなにやらを教えてくれる。地方ごとにテレビ局があり、地方のテレビ番組がある意味を、今更ながら実感している。

 

シン・ゴジラを観たときに思ったのだが、ゴジラがたとえば北九州に上陸するストーリーだったら、内閣はあんなに紛糾しなかったし、物語も盛り上がらなかっただろう。コロナウイルスも北海道だけで流行っていたら、ニュースに割く時間はとても短かったのではないか。地震も厄災も、東京が絡まないと全国的なトピックにならないのではないかと疑っている。おそろしいし、どこに住んでいてもバランスなんてとれないのかもしれないと思う。結局身近な存在しかフォローできないのかもしれない。でもそれが差別やら偏見につながるのであれば、断固として阻止しなくてはならない姿勢だとも思う。難しい。


以上、今日は休みで、昼過ぎから民放を流しっぱなしにしていた感想です。
f:id:l11alcilco:20200703201026j:imageお昼は焼きそば。

 

足首のこと


寝るときはそんなに気にならないのだけど、朝起きたとき、妙に足首だけが冷えて感じる。冬の間は観念してモコモコ靴下を履いて寝ていたのだけれど、さすがにこの時期は暑い。
でも、朝寒い。ただでさえ寝起きが悪いのに、足首が寒いせいで悲しい気持ちが増して、ますます起きるのが嫌になるんだよなぁ…と何日間かもぞもぞし、夏用のレッグウォーマーを検索してみたり、いわゆる『冷え取り』の世界に突入か⁉靴下5枚重ねか…⁉と恐れてみたりして、鍼医に恐る恐る申告したら「いま飲んでいる漢方をちゃんと服用し続ければ治る」と断言されるなどした。うん、わかった、飲む。
でも直近はなぁ、レッグウォーマー買いに行くかなぁ、と思いながら洗濯物を引き出しに仕舞っていたら、変なものがポロッと出てきた。


これは……!
夏用の短いレッグウォーマーだ…!
わー…ちょうどいい厚み〜!


f:id:l11alcilco:20200701224733j:image
どうやら去年も同じことで困っていたらしい。
ありがとう去年の自分。
たぶんどこかのタイミングで使わなくなったのだろう。それは幸せなことだ。今年もそうなると良い。
そしてまた忘れて来年の夏にもぞもぞするのだろうな。
冬眠するリスみたいなものだな。
忘れて寝て起きて、春になったら土からレッグウォーマーの新芽が出てくる。
想像するとすごく不衛生な感じがするな。