経費などのこと

 

今日が終わるのが嫌で、一人で飲んだあとにサイゼリヤに入ってキッズメニューの間違い探しをするとき、わたしの人生は豊かだなあと思う。
6こ見つけた。
どんどん太るのだが、もう全然痩せる気が起きずアクションしていない。太った自分は嫌で、理想体重の自分でいたいのだが、なんのせいだかやけっぱちになっている。バカだなあと思う。
絶対やっちゃだめなのに、スパゲティを2つ食べてしまう。アスパラクリームとたらこソースシシリー風。どのへんがシシリー風なんだろう。

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立ち飲み屋で飲んでいたら、私を挟んで立っていた二人が「いかに自分の上司がだめか」を話し始めたので、相槌を打って楽しんだ。その人たちは別々の会社に勤めているが、それぞれ上司は交際費でめちゃめちゃ遊び回っているらしい。そんな会社がまだあるのか。びっくりした。
以前勤めていたところには、確かに遊び上手でそこから仕事を持ってくる上司がいたが、社名で領収書を切る様子を見たことがなかった。なんであんなに余裕があったのだろう、新卒の給与と重役の給与にどれだけの差があったのだろう。不思議だ。
今の勤め先では営業の人たちと距離があるので、接待費という項目を想像することもなくなった。経費精算するなんて、着払いの郵便を受けたときくらいしかないのだ。レシートに社名を書き込みながら、一緒に勤めている新卒の子たちはきっと、自分ではない別な人に宛名を書き入れてもらう"サラリーマン仕草"を知らずに生きていくんだろうなと思う。

 

先ほどの立ち飲み屋の二人のうちのお一人は、勤めて以来ずっと同じ会社にいて「ここで絶対に出世したい」のだそうだ。そんな人にも初めて会ったので、面白くてにこにこしてしまう。
もちろん「新卒から徐々に出世してきました」という人なら友人にもいて、素晴らしいなと尊敬している。10年勤めて来た人たちは中くらいの裁量と自由を得て、細々したことを誰かに頼んで旅行に行くことができるようになっている。最高である。
わたしなんかすぐ投げ出したくなって、3社目だ。頭が下がるとはまさにこのこと…
と思っていたところに現れた、全く異なる熱量で「ここで出世するんだ」という真面目な意志の人。つい「出世してどうしたいんですか?」と訊いてしまった。
会社の中で偉くなるなんて、つまらなくなる一方じゃないか。自分がアップデートできなければ、若者からは老害としか見られない。共通の敵にされるだけなんじゃないか。
すると相手から明確な答えは返ってこなくて、つらつらいろんなことをお話されたが結果「まあ、金欲しいよね」というわかりやすい内容に収束したのだった。
うん、お金ほしいよね。
2000万。

マジかよって感じはするけどまずは2000万。



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