イントネーションのこと

 

名古屋に来て早2年半。ついこの前までぜんぜんわからなかったのだけど、急に最近、名古屋弁の存在に気が付いた。

名古屋弁と言っても、某市長のような「だぎゃ」とか「うみゃ」とかそういうのではなくて、東京の言葉と同じワードではあるけどイントネーションが違うもの。だからブログで説明するのがなんとも難しいのだけど、一度「あ、この音程!」とわかると、ずっとわかるから不思議だ。取引先でも、街なかを行く人でも、飲み屋の隣席でも「この人ずっと名古屋の人なんだろうな」とわかるようになってきた。

で、だんだんうつってきてる気がする。

「うつってきてる」は、東京の話し方だと「つっ」が一番高い音で、「う」は低く、「てきてる」は順番に下がってくるように思う。しかし名古屋だと「つってきて」が全部高い。そんな感じ。


日本語の、この言葉に対する音程の幅広さを思うと、中国語って逆にすごいものだ。

3時間くらいしか勉強したことないけど、四声と呼ばれる基礎のイントネーションがめちゃくちゃ大切で、徹底しろと言われる。男の人も女の人も、それぞれのドレミファの中でかなり上げ下げして喋るルールになっている。そこまでやらんでも伝わりそうだけど…とか思うけど、これはきっと広い広い中国大陸でいろんな方言が入り乱れる中「おい、共通の言葉として通じるように、こうするぞ!」という北京の熱い思いがあるんだろうな。

 


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仕事後、初めて入った名古屋のやよい軒*1こと『宮本むなし』。カツとじ定食を食べてから30分しか経っていませんが寝ます。牛になるんじゃない、わたしが牛だ、という気持ち。

 

 

*1:わたしが言ってるだけ。大阪の会社らしい。