インドに行きました(5)

タージマハルを見に連れて行ってもらいました。
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生きてて良かったなあと思いました。
でかい。
一緒に行った友人はでかい歴史建造物や遺跡が大好きで、私はそんなにでかいものに興味がなかったのだけれど、この景色を見たとき、でかいの最高じゃね、と、齢32にして、目覚めました。
でかいのに整然としていて、美しい。
この、まあまあ混沌とした街の中にこれが突如現れることに驚いてしまう。
大変なものを作ってしまった人がいるものだ。
こりゃ世界遺産にするわ。これが世界遺産なんだから、世界遺産ってすごい基準なんだ。みんな世界遺産になりたがるわけだわ。
世界遺産への興味と関心が急に上がりました。
 
 
じつはイスラム教の施設をちゃんと見るのは初めてだったのだけど、タイル模様、延々と繰り返されるパターンなど、わたくし、こんなの、好きに決まっているのでした。
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入場門から開いた口が塞がらないし、涎が止まらない。
大理石と色のついた石で描かれた草花(ダリア)のレリーフも驚くほど素敵だけれど、ドームに描かれた直線模様が大大大好物でした。
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これ永遠に見てられるわ…
トルコにいま行くのは危ないから、代わりに(?)モロッコにいくことをこのドームを見ながら決意しました。モスクをいっぱい見て涎を垂らす旅行をしたい。
 
もちろんお墓のある真っ白な本体も豪奢でどえらい素敵さでした(内部は撮影禁止)。
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これを建てた王様は、建設に関わった技術者の手を切り落としてしまったそうです。同じものがほかの場所に建てられないようにするためとのこと。
大胆だし自分勝手。迷惑千万だけどちょっと清々しい。
その頃日本は戦国時代でドタバタしていたという。真田丸の裏で、時差3時間半の国では土地と金と権力がありすぎる人がこんな派手な世界遺産を作っていたのか。
しかもそのあと関係者の手を切っていたのか…。
くらくらきます。
 
 
タージマハルへ行った日は日曜日で、インドの人たちがたくさん来ていました。
みんなおめかしして来ているように見えて嬉しい。というのも、こちらもおめかしだったから。サリーを借りて着せてもらってわざわざ行ったのでした。
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サリーを着ていると恥ずかしい半分、ムードに合っていて自信が増す半分で、これは浅草を着物で歩いている外国人観光客と同じ気分を味わっているのだと思います。とはいえ日本人は着物を頻繁に着ないから、日本人でも着物を着たらそんな気分になるのだけれど。
そして着物で歩いている時と同様に、サリーで歩いていると他人のサリーが気になりました。いろいろな柄がある。いろいろな厚さの生地を使っている。いろいろな色づかいがある。
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実際にインドに住んでサリーを着ていたら、生地選びはさぞ楽しくさぞ悩ましいだろうな。きっとお誕生日にシルクのサリーをおばあちゃんに買ってもらったりするのだろうな。想像するだけで嬉しい。
サリー姿をインド人の観光客のおばさまに「似合ってるわね!」と褒められたり、トルクメニスタンから来たというカップルと写真を撮ったりして、すっかり調子に乗ってしまいました。
よくよく思い出せば、今回一緒に行った友人とは10年ほど前にベトナムに行ったときにも、二人揃ってアオザイを着て写真館でコスプレフォトを撮った記憶が… 成長がないというより、旅先での遊び方が変わらないと表現したい。
 
なんとなく、今年の夏は浴衣をまた日常的に着ようと思ったりもしたアグラ観光でした。
 
 
あと、世界遺産はヤバい。語彙が失われた。