この10年で6回引越しした。
東京都杉並区→世田谷区→中央区→台東区→新宿区→名古屋市中川区→中村区
都度都度すごい量のモノを捨てているのだけど、負けじとモノが増えるのでなにかがおかしい。スムーズにいけば超ミニマリストになってもいいはずなのに、なにか間違ってる。
この度めでたく、この引越しリストが1つ追加されることになった。いろいろなことがあったわけではなく、とにもかくにも自分勝手に7回目の引越しをすることにした*1。そしてそれを決めて以来、部屋の中で呆然とする時間が圧倒的に増えた。薄々わかっていたことに対峙している。改めてモノが多すぎる。
ほとんど読んでない本。ほとんど見返してない紙。ほとんど着てない服。一人暮らしなのに豊富すぎる食器。一人暮らしなのに5本もあるハサミ。三角定規、マスキングテープ、紙袋、そしてこまごましたSentimental Items…これはコンマリ用語である*2。実のところは玩具のようなもの。
引越しどうこうよりもずっと前に、るるるるんのクララさんに誘ってもらって『円頓寺 本のさんぽみち』に出店することになっていたので、ここで積ん読本をしっかり売って減らしたいと思っている。スーツケースいっぱいに分厚い本を入れて行くので帰り道のためにも心から減らしたい。名古屋のみなさん、11月18日土曜日、お立ち寄りのうえ購入お願いします。あなたの一冊が私の引越しを救う。図々しいですが…
さて本については解決する*3としてSentimental Itemsが本題だ。コンマリは“No matter how wonderful things used to be, we cannot live in the past. The joy and excitement we feel here and now are more important.”と言っており、つまり、「過去にしがみつくな、捨てろ!」ということだ。
この数年間の手帳とか、旅先で買った置物とか、聞く機械がないのに買ったCDとか、送付先が永遠に未定のポストカードとか、そういうものたちがあって、さらに、「壺」がある。
「壺」は、この6回の引越のほかにあったEXTRA引越しである「実家の引越し」に際して作ったものだ。実家の引越しはなかなかヘビーで、生まれてから一人暮らしをするまでのほとんど全てが堆積した地層を全部剥がすようなものだった。特に私が中学生くらいからヴィレッジヴァンガードやソニープラザなどに通って買ったチマチマしたものたちが私を苦しめた。一人暮らしの家に連れて行っていないだけで、まだ好きなのだ!半泣きになりながらそのうちの殆どを捨てた。でも捨てたくないのが本心なので、この壺に入る分だけなら持っていていいと、自分に許可した。小さくてこまごましたものを、壺に入るだけ入れたのだった。壺と一緒にその後何度かの引越しをした。
でも実のところ、壺にモノを詰めたとき以来、私は壺の中身を見ていないのだ。
だから捨てることにした。
そのまま捨てれば良いのだけど、開けてみた。
やっぱり捨てたくない!
でも捨てます。
とりあえず写真に残して、ウワーッとなりながら、捨てます。あーでもマジ捨てていいの?捨てていいの?こんなに?かわいくて懐かしくてすごくかわいいのに????
ウワーッッッッ