ネギ玉のこと


23時頃最寄駅に辿り着く日がたまにある。夕食はまだ食べていない。がっつり食べるのはやめたほうがいいけど、あったかいものを食べたい、できれば白飯も食べたい*1。家で料理する気力はあんまりなくて、ついでに電子レンジがない*2…という状況で思い付いたのが、ネギ玉ソリューションである。
つまり、
ご飯単品
ネギ玉単品
豚汁単品
という注文だ。
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温まるし牛丼ほどは重たくないし、卵でたんぱく質はあるし、なんとなく野菜ぽいものも摂取した気がして安心できる。
家の最寄り駅すぐのところにある吉野家で個人的な最適解として突如爆誕した定食。値段は541円で牛丼並盛に味噌汁をつけた522円より少し高い。
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2度目のネギ玉ソリューションを実行した4日前の23時15分、食べ終えてわたしは「これは他の牛丼屋でもできるよな。どこが一番美味しいのだろうか。」と疑問を持った。すでに心のなかに答えを持ってはいたのだが、やってみないことにはわからない。それから連続で牛丼屋に通った。

 

2日目、まずは松屋に行く。
もともとわたしは松屋のファンだが、引越したら家からも駅からも遠いので全然行かなくなってしまった。松屋の1つ目のいいところはお茶が飲めるところ。吉野家はお水が出てくるのが嬉しいけど冬は冷たくてあまり飲めない。
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松屋のネギ玉ソリューション。
510円で吉野家より少し安かった。
ネギたまは卵が温泉卵になっていて、ネギの量もタレの量もどっさり。豚汁は具が大きくて多くて素晴らしいボリューム。とくに大振りな豆腐とゴロリと入ったほぼ半割サイズの里芋が嬉しい。おつゆは旨味が強くて塩っぱさでご飯をかきこませるものではないのがありがたい。この豚汁があれば、ネギすら不要で、ライス&豚汁で良いかもしれない。
しかし味噌汁がダブルになってしまうことには困った。松屋はどんなメニューを頼んでも味噌汁がデフォルトで付くことが美点であるが、まさかライス単品にも味噌汁がつくとは。今後の注文時には食券を渡しながら味噌汁を断る勇気が必要だ。


3日目、すき家に行く。
すき家すき家で変わったメニューを乱発するので楽しくて推せる。さらにご飯単品でミニが選べるのが嬉しい、ほかの2店舗のご飯はかなり多く感じたので多少割高でも丁度よいほうがいい。しかし今回のネギ玉セットを単品で構成すると660円してしまった。どこよりも高い。
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そもそもすき家はネギ玉として合体された商品がなくて、ネギ単品と卵単品(温玉も選べる)をそれぞれ頼む形なので価格が上がる。客が卵の殻を割るオペレーションもすき家だけだ。それに、ネギにタレがないのもすき家だけ…これがとてもありがたい。他店のネギ玉のタレは共通にピリ辛でうまいのだが、牛丼の味の濃さにぶつけるとちょうど良くなるようにできているのだと思う。単体で白いご飯に当たると味が濃すぎるのだ。すき家では無地のネギにお醤油を嬉しい気持ちで少し垂らして、これまた好物の紅生姜も混ぜて食べた。
豚汁はおつゆも具も、吉野家松屋の中間点といった内容。メニューにはわざわざピリ辛と表記があったけど、それよりかなり優しい味に感じた。


結論としてやっぱり私が一番好きなのは松屋。しかし松屋でネギ玉ソリューションを極めるには、タレなし・味噌汁なしのイレギュラーオーダーが必要だ。しかも遠い。寒くてひもじくて悲しい23時には、結局駅すぐの吉野家につい入ってしまいそう。まずは吉野家でネギ玉タレなしコールの勇気を出してみようかと思う。

 

*1:夜は炭水化物を抜くというポリシーを最近めっきり放棄している

*2:なんか面白くなってきてまだ買ってない…