ひとり住まいの夏休みのこと

 

夏休みが終わった。
正確には夏休みの彼氏が名古屋に遊びに来ていた期間が終わった。
わたし個人の夏休みは8月11日と15日の二日間であった。8月10日も休むつもりだったがいろいろあって出勤したため休みは減った。
なお、いろいろあって出勤もしているがぐずぐずして欠勤もしているため月間で見ると休みの数は合っている。もっと休みたいのは休みたいが。

 

夏休みの目標は「1年くらい溜め込んだ段ボールごみを捨てること」「1年くらい壊れっぱなしのゴミ箱を買い換えること」の二点。ゴミ休みである。

 

段ボールは捨てるタイミングと場所がいまいちわからなくて放置していたらどんどん溜まった。溜めていたら一人で持てる範囲を超えてしまい、ますますいつどこに捨てたらいいかわからなくなって更に放置していた。できれば客人が来る前に捨てたかったのだが、やっと見つけた365日24時間捨てられる場所が家から30分くらい歩いた先だったので、挫けた。

11日の朝、いざ捨てに行くぞとほぼ寝間着のまま出掛けた。暑くなる前に捨てに行くのが正解のはずだと7時に出発。客人の協力を得て歩きはじめたら、なんだか近隣のおうちの前に段ボールが置いてある。
「え、回収あるの…?」「調べても市の回収はないですって書いてあったのだけど」などとムダな言い訳をしながら、よくよく捨ててあるものを見ると「○○学区 資源回収」の紙が付いていた。これは、市ではないけどオフィシャルに、地域として回収してもらえるということだ。嬉しい。すごく嬉しいぞ。
今後もこの学区単位の回収について調べておけばいいということもわかって大いなる前進だ。

徒歩30分のつもりが3分で段ボールを手放し、コンビニで牛乳など買って帰ってきた。

これは朝一番で出掛けなかったら既に回収されていてわからなかったかもしれないし、そもそも今日出掛けなかったらこの回収ルーティンに気付かなかったかもしれないし、やはり今日の早朝に取組んだのは素晴らしかったなぁと自画自賛しながらミロを飲んだ。

そのあとはトリエンナーレを観に行ったりして休みを満喫した。
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ゴミ箱は3年くらい使っていたのだが、フタをキッチンのサイドボード代わりに鍋釜を置いたりしていたら、いつの間にかひしゃげて閉められなくなった。

たぶんそれが1年くらい前の出来事で、そのあと突然入院したときに荒れ果てた部屋を見た親から「あなたゴミ箱買いなさいよ」と言われて、ハイハイ返事だけして買わずにずっと来た。わたしは返事だけして実行しないことに定評がある。

フタだけ買いたいなぁと思っていたがそんなことはできず、無印良品で買ったはずと思って行ってみるも同じものは既になく、やる気がそがれるばかりだった。

夏休みも最終日になり、「ゴミ箱を買いに行きたいのだが」と伝えると客人が思ったよりも乗り気で「買うべき」と言ってくれたので、4軒くらいお店を回って買った。ついでに扇風機も買うべきではないかと提案を受けて、小型のサーキュレーターを買った。つけたら部屋じゅうに冷風が行き渡って涼しいのだった。

 

ひとりで住んでいると、不便に慣れてまぁこんなもんかなと思ったり無視したりしているようだ。新鮮な視点で住まいを見てくれる人がたまに来てくれるとありがたい。

とはいえ誰もいなくなった部屋にもそれはそれで安心感があり、まったくもって素敵な空間ではないが、人生をダメにするにはちょうどよいと思いながら残り物のチャーハンをタッパーからそのまま食べるのだった。

もっと休みたい。