勇気100%のこと


今日も今日とて、コロナウィルスの悪口を言っているときに、「もう我々は忍たま乱太郎なのではないか」という一言が出た。
要は、
♪やりたいこと やったもん勝ち♪
の世界なのでは、ということだ。

勇気100% (第1期 OP)

勇気100% (第1期 OP)

  • 菅野穣
  • J-Pop
  • ¥153

ホントだな、と思った。


先週、愛知県には緊急事態宣言が出て、不要不急の外出するなやら、県をまたぐなやら、一応前回の宣言と同じ"自粛のお願い"をされた。されたがしかし、前回と違うのは殆どの人が休業していないということだ。
例年に比べて人出は減っているけれど、お盆休みの方や在宅勤務の方を除けば、あなたもわたしも通勤して営業しているサービス業である。


営業時間は短縮しても、やってるはやってる。
やってるからには来てほしい。
来てほしいとは言うけど、わたしは行けないの、何故なら感染しないように用心しなくちゃいけないから…
ってナニコレ???というぐるぐるを抱えている日々。


そこで忍たま、勇気100%の一節が出てくる。
"やりたいこと やったもん勝ち"で、悪く言うと"正直者がバカを見る"世界観になりえていると思う。
ステイホームが最適解であるとして、その逆のGo To、遊びに行く、遠出する、過去と同じように夏休みを過ごす…のは、やりたいならできちゃう。
行くところがやってるから行けちゃう。
やってる人たちは来てもらわないと困っちゃう。
誰も止められない。
やったもん勝ちになる。
営業してるほうも、出かけるほうも、どっちも。
家にいる人にとっては「おそらく最も安全である」という価値をどれだけ自分にとってのプライオリティにしておけるか、どれだけモチベーションにしておけるかが問われる。
なんにもしてもらえないのに、良識ある市民で居続けられるかが問われる。
モヤモヤしませんか?モヤモヤします。

 

例えば私が先日行ったサーフィン。
県内だしオープンエアだから、と自分を納得させる文句を唱えながら行ったのだが、あの日に先生とマスクなしでやりとりしたことは、アウトだったのかセーフだったのか。そして果たしてサーフィン教室と換気のいい飲み屋に行って店員さんとメニューのやりとりをするのとどう違うのかという思いがある。
もっと言えば東京都民が小田急線で箱根(神奈川)に行って温泉に浸かるのと何が違うのかと思う。(東海地区で良い例えができるほど土地勘がなくて残念、名古屋から下呂温泉(岐阜)とか?)

 

旅に出る人たちを糾弾したいわけではないのです。
結局自分で落としどころを付けて判断して過ごすしかないのです。
そしてこれが延々続くのがわかっているわけだから、人によってバランスのとり方が違ってくるのは当たり前なのです。
って、わかっているけど、なぜだかモヤモヤがまだ残っているのです。


クラスターフェスとかクラスターデモとかやってる人たちはさすがにちょっと勘弁してくれと思うけど、密でない空間にさえ出かけることを怖れるのもなんだか違う…こんなにも戸惑い続けるとは思っていなかった。全然いろんなことが割り切れない、合理的になれない。


早くカラオケの締めで勇気100%を明るく合唱できる日が来たらいいのに。みんなでHEYHEY言って楽しいし、清々しくて良いんだよね。
でもまだしばらく来ないんだろうな。