風邪のときの白米のこと

ここ数日は花粉から来た風邪の前哨戦の日、風邪の日、風邪の日(cont.)という感じで調子が悪く、これは白米を食べなくてはならぬ、という決意で近所の定食屋に行った。
f:id:l11alcilco:20190314213119j:image鰹のたたき定食。
たぶんお刺身界で最も好きなものが鰹のたたき。なにが好きなのか考えるとたぶん薬味が好きだからで、鰹が安く売っていると嬉しくて薬味野菜を買い込み、結果としていいお値段になってしまうというミスを何度も重ねているがそもそもそれをミスとも思っていない。
幼稚園だか小学校のときのお誕生日会で出してもらって、以来30年ほどお誕生日に鰹を食べさせてもらっている気がする。そう考えるとお誕生日のフェスティブさと、鰹のたたきの実際の美味しさを混同している可能性もある。
どうなのか。
うーん。
ちゃんと味も好きなはずだが、なんでこんなに確証を持てないんだろう。


あらゆる事柄にこんなふうに思うばかりで、なにもかもに自信がない、眠い、寒い、お腹空いた、の3つくらいしか自信がない。


困ったなと思いながらお味噌汁を飲んでいて、気が付いたら店内のBGMが『マル・マル・モリ・モリ!』のシンセサイザーバージョンになっていた。全然歌える!と気が付いて、ショックだった。歌詞付きで頭の中に流れてくる。こんなことはこんなに明白なのか、鰹のたたきには自信がなかったくせに。紅白歌合戦に出たよね、という事実も思い出した。でもドラマの筋書きを全然思い出せなくて、記憶は中途半端だなと思った。
犬が喋るんだった気がする。
家に関係する話だった気もする。
そこで脱線して、
もしホームレスになって、道に五百円玉が落ちてて拾ったら、何を食べるかなあと思う。何日も何日もお風呂に入ってなくても、銭湯には行かないだろうな。松屋でネギたま牛丼か。ネギたま牛丼が最もバランスの良い食事だと思ってるフシがある。


と思いながら翌日は松屋に行った。風邪には最もバランスの良い食事が必要なので。ただ、ネギたま牛丼ではなく、牛とじ丼という牛丼を卵で閉じた新商品が出ていたので食べた。キムチ入りにネギを別のせしたので最もバランスが良くなった。
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もしホームレスになったら、と思うことが割と頻繁にある。ちょっとしたことでなるんだろうな、と思う。すごく怖い。でも目の前のホームレスの人になにも差し出せない。ホームレスの人のニーズがわからないからか、もっともっとと言われたら困るとか、こんなことでこの人は生きてはいけないみたいな厳しいことを思うからか。
この前、信号待ちをしていたら、一緒にいた人にホームレスらしき人が話しかけてきて「あなた○○さんに似てるわ!あはは」と言ったあとに「お弁当代奢って」と言ってきた。○○さんのことは知らないし、一連の出来事にギョッとして、信号が青になった流れでその人から立ち去ってしまったのだけど、いま思えばあんなに明確にニーズを示されたのは初めてだった。お弁当代っていくらくらいだろう。五百円くらいか。渡せばよかったのか。
自分がホームレスになるかもしれないと思って怖れているのに、ホームレスの人になにもしない。なんなんだよ、と思う。
もしかすると正しい答えは、正式にホームレスを支援しているところに寄付する、なのかもしれない。そうなのかな。


f:id:l11alcilco:20190314213215j:image(風邪にはカレーだな、という思いもあるのでカレーも食べた)