外出するな、という空気になって、家にいてみたら塞いだ、というのが前回。
ついに関東関西に緊急事態宣言が出て、愛知県は対象から外れて、ますますどんな顔をしていたらいいのかわからなくなってきた。
みんな塞いでいるんだとは思うけど。詳細を吐き出させてください。要は愚痴です。
2つある。
1つは自粛の過ごし方のこと。
世間…というかTwitterとInstagram(これが私の"世間"の80%程を占めておりそのことを問題だと思ってはいる)は、#おうちじかん とかのハッシュタグとともに、家にいる時間を楽しく過ごそうよ、過ごしてるよ、みんなも頑張ろね、という投稿が多い。
子どものいる人は特に工夫して、家での暮らしに飽きて気が狂わないようにいろいろと取組んでいる。
わたしはそういうことが全然できなくて、なんだか落ち込むのだ。
凝った食事を作ってみたり、本を読んでみたり、映画を観てみたり、ヨガしてみたりゲームしてみたり、いろいろとあるだろう。1番理想的なのはこの機に勉強することか、創作することだと思うのだが、全然やる気にならない。からきしだ。ストーブの前にしゃがんでスマホをスイスイしているうちに1日終わってしまう。
「せっかく時間があるから○○しました」「こんなときだから○○に変えました」みたいなスタイルへの羨望と嫉妬だけがある。いつもあるけど、いつにも増して見えてきて、自分がどんどん嫌になる。行動しないと一生解決しない淀み。
2つ目は、自分の仕事のこと。
現場を伴う娯楽を仕事にしているので、大小問わず災害時は「不要不急の外出は控えて…」と報道なんかで言われると「俺が不要不急だよ」とお返事してしまう。人格否定されたような気分になって拗ねる。それが、台風なら過ぎ去るまでの数日間だから我慢できるのだが、1ヶ月も続くのだから苦しい。
医療機関、インフラ、インフラのような飲食や小売、みんな大変だと思う。大変そうだから新卒でも転職でも選ばなかったのに、こうなると無価値なもののために汗水垂らしているような気がして凹むから、勝手なものだ。勝手なものだとわかっているけど嘆くだけさせてほしい。
わたしは誰かのお役に立ちたくて、それとお金がほしくて、仕事しているはずなのに、なにこれー、と。
今エンタテインメントの多くは『三密』になりえるからクローズしている、つまり、そこには収入がない。その間そこに従事している人はどうやって暮らしたらいいの？そこを不満に思うと、「ゴメンけどウイルスが悪くて他の誰も悪くないからね」と返事がある（ような気がする）。
そう言われると「あー、俺は不要不急なので、ここで淘汰されますね…」と身体が砂でできているような気持ちになる…これが今の日本社会なのか？そうなのか、そうでしたか、そっかそっか…資本主義ってそうだもんね…そういう職業を選んだ私が悪かったんだよね…もっとジョブセキュリティについて考えればよかった10年前に…戦争になってもある仕事につけば…そもそももっと学生のときに勉強しておけば…
とかとかとか、凹もうと思えばどこまででもいける。
や、考えられなかったよ、世の中ぜったい平和だと思って育ったんだもの。それにこの10年で世の中だいぶ変わったもの、就活のときスマホ持ってなかったもの。
次の仕事をどうしたらいいかと思いながら、不要不急の仕事に出かけている。道路の広い愛知県に住む私には、ソーシャル・ディスタンスがとりやすい、通勤電車も空いていて、あーラッキーだったなぁ、とか、とか。
こんなに花見しなかった春もないくらいだ。
