名古屋観光のこと(2)

土日は前の職場の同僚が3人で名古屋に一泊旅行で来てくれた。

 

土曜日は働いていたので夜から合流。いま名古屋に住んでいる元同僚・かなこさんがアレンジしてくれて、栄の『カモシヤ』に初めて行った。味噌おでんを食べながらワインが飲める、お洒落で来客にちょうど良いお店。
"福煮"という名前で味噌おでんの底に溜まった煮崩れたものを食べさせてくれて、面白かった。残り物には福があるというメッセージのメニュー。全体的に真っ黒なので闇鍋状態だ。食べてみて「あ、これタケノコだった!」とか話すので盛り上がった。名を体現している。もちろん通常のおでんメニューも美味しい。〆に食べた名古屋ハヤシという食べ物も、初めて食べたけどなかなか罪だった。
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もう一軒行こう、となって、『WALTZ』へ。
デザートのような感じでフルーツサワーを飲むのがちょうど良い。お通しに駄菓子が出て、それもまた良い。ポリポリやりながら"チーバくん"みたいに愛知県の形をキャラクター化できないか、などと話し、それがすごく難しくて笑った。
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そのあとカラオケ。久しぶりにイノセントワールド(ミスチル)を歌った。終電でわたしは帰り、旅人たちはかなこさん宅へ。

 

日曜日は朝から『サツキとメイの家』へ。モリコロパーク、15年ぶりに行ったがこんなに広々して気持ちの良い場所だったとは驚きだ。万博のときはとにかく人人人で溢れていて、なにを見たかの記憶も怪しい。

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ちょっとひと山越えたような静かな場所にある"家"は、こだわりに溢れていて、これまた驚いた。『となりのトトロ』の舞台になったそのままを心底ていねいに細かく再現していて、ぞっとするほど。
下駄箱を開けると入っているメイちゃんたちの長靴、冬の間は押入れに仕舞ってある麦わら帽子、サツキちゃんが早起きして詰めていたアルミのお弁当箱、そして本が山積みになったお父さんの書斎…などなど、今すぐ実写映画が撮れそうな完璧な世界だ。
生活用品は季節に合わせて入れ替えていると言っていたけれど、そもそもこの時代のものをこんなにも、どこから集めてきたんだろう。高畑勲展を観たときも思ったけど、ジブリ関連の人たちの執念は尋常ではない。こだわり力(りょく)をいくばくか分けてもらいたい。
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そのあとは、電車に揺られて豊田市美術館へ。
建物も良いし展示も良い。静かで落ち着く。旅のメンバーの帰りの新幹線の時間が迫っていたのでササッとしか観られなかったから、また一人でじっくり味わいに来よう…とズルいことを思った。
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あわあわと名古屋駅まで戻ってきて、お別れ。
殆ど2年ぶりに会った3人といろいろ話せて面白かったし何よりラクだった。同世代の仲間は貴重だ。この人たちと知り合えたことが前職に勤めたことの価値の1つだなと思う。みんなが帰るのが寂しくて泣きそうになってしまう。次はいつ会えるのだろう。

 

寂しかったので名古屋在住組二人でめそめそしながらすぐ飲みに行った。いか団子は良い。f:id:l11alcilco:20191212003645j:image

 

 

名古屋、というより、広域名古屋観光だったけど、これはこれでまた良かった。名古屋市内にこだわる必要はなにもないし、時間があればむしろとても良い。ジブリパークができたらもう広域名古屋は大変なことだろうなと思う。でも、きっとそのときまたみんなが来てくれるだろうなと思うとすこし嬉しい。