なんか美味いもの、のこと

 

入院日記のつづきです。

〈前回のあらすじ〉
手術前の鼻からチューブ挿入処置で一息ついたと思いきや、直後にまさかの激痛が腹に!なんだこれ助けて!


「いたたたたた」と病院の人の前で言いながらぜーはージタバタするのって恥ずかしい。
でも恥ずかしがってる場合ではない。
ベッドに寝てみたり、床にしゃがんでみたり、トイレに走ってみたり、痛み止め追加でと言ったら断られたり、「落ち着け、痛いと思わなければいい」と思ってみたりしたけど、痛くて3〜4時間くらいおりました。
無理無理。
先生にエコーで見てもらったら、管が腸を突き破って大変だ!ということではなかった。腸に管を入れる際、造影剤も入れていたせいで、腸が刺激されて動き、痛くしたらしい。さらに、鼻から入れた管が喉にあるから嘔吐反射が出てしまって吐く。「若い人ほどそうなんですよ」と先生。まじか。
言っといてくださいよ…。

完全にくたびれ切って痛みは少し落ち着いて、違和感と共に寝ました。


翌朝。
背中が痛い…と呟いたら「昨日しんどかったから、きっと筋肉痛ですよ…」と看護師さんが慰めてくれました。
午前中はゴロゴロしながら、髪を洗ったり*1へそのごまを取ったり、腹帯に名前を書いたり*2着替えたりして午後、いよいよ手術です。
先生・看護師さんと3人でいざ〜!と手術室の前室みたいなのに行ったら、「あ、まだ時間じゃないのでちょっと待ってください」と言われて笑ったりもしました。やる気があった。指示通り待って、説明を受けて、台に乗ってアレコレつけられ、眠くなりますよーと言われ、ハイと返事をしたらもう終わってました。全身麻酔していただき4時間ほど経っていました。

病室に戻り、結局来てくれた母と30秒ほど会話しました。
「わざわざありがとうございます」「よかったわね、4時間くらいやったわね」「お待たせしましてすいません」
先生から"かくかくしかじか、無事終了してます"的な話をサラッと聞いて「いても仕方ないからこれで」と去っていく母に特に何も言えなかったのですが、心の底から
「なにか美味いものでも食べて帰って!!」
と思いました。
私の父はしょっちゅう入院していた時期があり、私は母としょっちゅうお見舞いに行っていたのですが、行くと必ず言われたのは
「なんか美味いもの食ってけよ。△△の寿司とか。○○の中華とか。」
お金出してくれるわけでもないのに、こっちは普通の生活してるのに、本人が食べられなくて不自由で、鬱憤を晴らしたくてそんなことを言うんだろうな、と毎回思っていたのですが、「ああ、ねぎらいの丁度いい言葉がこれしかなかったんだな…」と20年越しくらいで父の気持ちが理解できました。*3

 

 


あとから母にLINEで聞いたら、名古屋駅の中のお店に寄って、手羽先とビールに親子丼ときしめんのセットを食べた!と言っていたので、たいへんホッといたしました。ちゃんとやってたわ。*4
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*5

*1:まさかのベッドで寝たまま洗っていただいてしまった。自分でできたじゃろ…

*2:名前書いてくださいね、とペンを渡されたのでパッケージにきっちり名前を書いたのだが、そうじゃなくて中身に書くのだった。出して使うんだもんね、そりゃそうだ。

*3:ただ刷り込みされただけかもしれませんが。

*4:たぶんここの店

*5:写真のはこの店。名古屋駅周辺は親子丼充実しているな…