発散法のこと


会社が管理職研修をやってくれて、うーやだやだー、と思いながら出席したんだけど、これが思ったより端的で良かった。ありがとう人事の人たち。
いくつかの項目の中でストレスマネジメントがテーマとして登場して、ストレスをマネジメントできていない人代表の気持ちで話を聞いた。
自分のストレスをマネジメントできなくて他人のケアができるか!?マネージャーたるものセルフケアしろ!と煽られて、あれっ、うちの会社はFab5かル・ポールだったっけ?とキョロキョロした。なんてまともなことを言ってくれるのだろうか。
グループに分かれて、同僚がどんなストレス発散法を使っているか聞く。子どもと遊ぶ人、サーフィンする人、バイクに乗る人、サウナに行く人。良いですね〜と聞きながら、わたしは内心「なにもいうことがない…」と焦った。だってホントにないんだもの。酒を飲んで喋ったり笑ったりするのが発散だったのだが全然その機会がないんだもの。
結局「もともと飲みに行くのとカラオケが発散だったんですけど、今はね〜!」と話して「それはいまキツイですね〜」みたいな共感を受けて、適当に「あとは買い物ですかね〜」とも言ってみたけど買い物も実は全然してない。そういえば旅行すると激しく買い物するのだが、旅行もできてない。
こういう「当たり障りないことをシェアする」みたいなとき、大概その場では何も思いつかないか言えることが何もなくて、あとからどんどん思い付いて後悔する。
掘り下げてみるともしかしたらブログを書くこと(あとツイッター)が発散方法の一つなのかもしれないがなんとなく言うのが憚られた。インターネットでストレス発散している人、怖い。
あとはBTSの違法アップロード動画を見続けていろいろな感覚を麻痺させていることも心のなかに浮かんできたがもちろん言わなかった。
研修中、あらゆるストレスへの対抗方法を聞いたが、結局は運動しなきゃね、ということを再認識した。

 

 

その後、前から気になっていた書籍『心理的安全性のつくりかた』を買って読み始めたのだが、研修も踏まえて、ああ、やっとやっと今更ながら、すごく1つ腑に落ちた。
管理職、「自分のまま」でいちゃいけないんだね。
勤め始めて12年、もしかして会社員みんなそうなのかもしれないし、大人みんなそうなのかもしれないけど、わかっていなかった。役割を担うことって「自分のまま」であっけらかんとしていることと違うのだね、いろんなことを意識して行動しなきゃいけないんだね…。自分の快不快だけでずっと生きてきたので、ほんとうに遅ればせながらそんなことを理解しはじめて、よちよち歩きしている。ここから涼しい顔で競歩できるようになるには、どんだけかかるのか、、、あ、どんだけもかけずにビャッとステップアップしないといけないんでした。無理…

そんなことを世の管理職が全員してるなら、そりゃストレスをマネジメントしなきゃいけないに決まっている。だってセルフをどこかに置いといて日中を過ごしているわけなんだもの。
あ、もしかしてそこで溢れちゃったストレスを「また行きましょう」*1で発散しようとしていますか? 

 

*1:前回参照