セルフケアのこと

ひとり暮らしの家事はつまるところセルフケアである。

充実したネトフリ生活、と言ってもクィア・アイとルポールのドラァグレースしか観ていない(でも料金分の価値があると思っている)が、どちらも根底のテーマは「己を愛せよ」で、そこで実行すべきことは「セルフケア」となる。
ただし、セルフケアは自分を大事にすることであって、甘やかすことではない。酒を飲みすぎたり食べ物を食べすぎたり寝すぎたり買い物しすぎたり、することではない。一方、月に2回美容院に行くことでも、歯科医で保険外のクリーニングをするまでのことでもない。(それはもちろんできるならしても良いのだけど。)
ノンオイルな食事を作って食べる、定期的に運動する、窓を開けて部屋を整える、アイロンをかけて似合う服を着る、ゴミは捨てる、みたいな諸々は、家庭の中では家事ではあるが、ひとり暮らしであればセルフケアだ。

当たり前のことを書いていてすみません。これが全然できてないもので。

思えばダイエット活動は一番のセルフケアだった気がする。毎日体重を計り、カロリーや栄誉バランスを考えて食べ物を選んだり運動したり。自分の体のことを真面目に考えて毎日ちゃんと取り組むとちゃんと痩せる。ネガティブな(太っててしんどいという)力を使って、だんだんポジティブになっていくという、セルフケアの極みである。

この、毎日ちゃんと、ということがなによりも難しい。なにしろ毎日時間通りに会社にも行けてない人なんですよこちとら。

とある疎遠になってしまった友人が「わたしはね、毎朝起きて洗濯機回して干して、クイックルワイパーしてから出かけないとね、イヤなの!」と言っていて、すごく印象的だった。ああこういう人もいるんだな、性分が違うんだな…と思っているうちに疎遠になったのはなんとなく自分でも納得がいく。彼女の良いところはそのライフスタイルを正としてこちらに押し付けるわけではなく、「わたしってそういう人なんだよね」とわざわざ言ってくれる優しさだったのだけど。

 

とりあえず休みの土曜日、部屋を掃除して溜めた食器を洗いすべての排水口を洗い、湯船に浸かりながら顔の凝りをゴリゴリと揉んで昼間を過ごした。「あ〜こりゃセルフケアですな」としっかりめに化粧をし、夕方から楽しくでかけた。出かけた先では炭水化物を摂りすぎたけれども、飲み過ぎず健全な時間に帰宅して、寝た。

日曜日は定時に出勤できました。f:id:l11alcilco:20190421200249j:image(夜中にこういうものを食べるのはセルフケアではなくて自分を甘やかしているやつ)(必要なときもあるよね)(ね)