ドバイで使われている言葉はアラビア語。
だけど観光地にしか行っていないのでアラビア語でお話することもなく、コミュニケーションは英語ばかり。まったくスムーズだったので、ハローもサンキューもロクに覚えないまま帰国してしまいました。
街なかのサインもアラビア語と英語が併記されていて、行き先に困ることもなく…。でも、よく見るとこのアラビア文字の複雑さがとっても魅力的でした。
そもそも文字を右から読む仕組みなので、なんでもかんでもレイアウトはまず右寄せ。左寄せのアルファベットとの相性が悪くて、道路の標識を作るにもご苦労がありそう。レストランのメニューはむしろそれを活かして、値段を挟んで左右に品名が書いてあったりして面白い。 ガイドブックには、自分の名前をアラビア文字にしてネックレスを作るというサービスも出ていました。ちょっと欲しくなる気持ちわかる。アルファベット圏の人が自分の名前を漢字でタトゥーにしちゃうみたいなやつ。
そして、その文字を使ったロゴも面白かったです。
これはフードコートにあったハンバーガーやさん。ロゴは、左にアルファベット、右にアラビア文字で、赤丸の中に収まっている。アラビア語のyらしき最後の文字が、きちんと反対側へくるりと延ばされていてかわいい。内容は読みが同じなのか、意味が同じなのか、気になる…
これもフードコートで見つけた、タイ料理やさんの看板。ロゴは左右対称の蓮の花のマークから始まって、Padは緑色でボールド文字、Thaiのところは黒で手書き風にサラリとした書体になっている。
きっちりと、アラビア文字のロゴがアルファベットのロゴと同じように配置配色されて用意されていて、かっこいい。アルファベットのサブのようにちょろっと、ルビみたいにつけるわけでなく、同じ大きさで並べるこの感じ。ときめきました。
アルファベットが読めないというわけではないのだろうけど、ローカライズの一環として各社取組んでいるのかな。それともアラビア文字の美しさを見せるためにわざわざ作っている? 中華圏や、タイ、ロシアなど、独自の文字を使っている国々でもここまできっちりとやっているのだろうか。タイ文字も相当個性派だけど、バンコクに行ったとき気にして見ていなかったことをちょっと後悔しました。
そして、みんな大好きクリスピー・クリーム・ドーナツのロゴはこうだ。
ちゃんと伸びるところ伸びて、クルンとなるところクルンとなっていて、素敵だ。
もし日本人にもっとひらがな愛が強くあったとしたら、クリスピー・クリームも上陸したときこんなロゴを作ったかしら?
なんか江戸時代みたいになっちゃった。