滝川クリステルがスピーチして「トキョ!」って発表が出て東京五輪をやるんだよ〜!ってなったあとに、"ロゴこれでいいのか問題"が起きて、最終的に市松模様の輪っかのようなものになった。
それを踏まえて、あらゆるグッズが作られて、2016年頃に今はなき渋谷駅の銀座線と井の頭線の間のあの空間にポップアップショップが出たりして、早すぎるし全然欲しくならなくて困ったりした。
で、2020年、オリンピックはなくなった。
アスリートの人たちはさておき、グッズはどうなるんだろう…と私は心から心配したのだ。*1
これにかまけてあれこれ考えていた人たち、五輪バブルに乗って一儲けしようとしていた人たちを思うと胸が痛くなった。コロナでどのタイプの小売も混乱が続いている中、追い打ちだ。もう作っちゃってるものもあるんじゃないの…在庫どうなるの…とソワソワした。
取っておけるものもあるだろうけど、そうといかないものもあるだろうな、と想像していたら、やっぱり出てきたのだ。ぽろり、ぽろりと、脈絡もなく和風のパッケージの商品や、もうズバーンとロゴが入ってTOKYO2020と叫んでいる商品が、ところどころに。
その中で忘れられないのはカップヌードルの抹茶味。
オフィシャルではないけど、あの市松模様の色味を背景にしている。サブタイトル(?)に「じゃぱん♡ぬーどるず」とあり、細かいイラストがちょこちょこ描いてあって、お相撲さんがDJしてたり、新幹線が走ってたり、招き猫がデコってあったり。
あらゆる点から「外国人観光客も沢山来るだろうし、パブリックビューイングもあるし、お祭りだぜ〜!」「和風をちょっと今風にウケる感じにしてみました〜」というハシャギをビシバシ感じる。抹茶味というのもインバウンドを意識して無茶してる…(味は普通に美味しかった)。
(同じデザインのシリーズで、焼きそばUFOは梅こぶ茶味、どん兵衛はすき焼き味を出していた。抹茶の冒険っぷりが段違いだった。*2 )
で、2021年である。
今年本当にオリンピックをやるのか?去年よりも状況が悪いんじゃないか?直前までやるという人、やるべきでないという人が入り交じり、ほかにもいろいろゴタゴタあった。それゆえに関連商品を作ったり売ったりする人たちも「やんの?やんないの?どっちなの?」と、さぞかしソワソワソワソワしたことだろう。
で、出てきたカップヌードルはかなり婉曲的な出来上がりになっていた。
サブタイトルは「アツい夏に食べたい!夏めん」。味はカルビ。(どん兵衛はカレー味で、UFOはお好み焼き味。)イラストは夏フェスぽいのだが、よく見るとなにかを応援しているような仕草の人もいる。
なんか…ご苦労お察しします!という気持ちになる。インバウンド需要はもうないことがわかっているから、日本推しではなくて若者(?)に寄せよう。オリンピックはあるかわからないから、スポーツと言うのはやめとこう。でも、ワイワイ盛り上がるムードは入れよう…みたいなものを感じる。感じませんか。感じすぎでしょうか、邪推っていうんでしょうか。開発してる人たちにちょっと失礼だなと思いながら書いたけど。
でも、美味しかったですよ。
ちょっと別な話になりますが。
この1〜2年で湯切りさせるカップ麺(スープのないカップ麺)の種類が激増している気がする。このオリンピック風味なカップヌードルも湯切り口がついてて汁なしだから驚いた。
以前はコンビニの棚にUFOとペヤングと一平ちゃんと、あともう一種類あるかどうか、くらいだったのに、最近はコンビニの棚の半分くらいが汁なし商品になっているように感じる。そもそも汁なし麺が好きなので、個人的には嬉しくもりもり食べているのだけれど、ペヤング党としてはちょっと困っているのです。なぜなら、ペヤングの味違い商品が全然コンビニの棚に並ばないから…
「まあ、定番だから入れとくね」って感じで普通のペヤングと超大盛はラインナップされているのだけど、最近出た『シーフード*3』とか『塩昆布*4』とか、ちょっと前に出てた『ナポリタン』『カルボナーラ』*5*6とか、全然並んでない。ドンキに行く余裕もなくて*7、売ってるスーパーを求めて歩き回る元気もないので、最近全然ペヤングを食べてないのです。ほかのメーカーの汁なし麺たちは美味しくて楽しいのだけど、変な味のペヤングも食べたい。名古屋でペヤングが充実しているコンビニ等をご存知の方はご一報いただきたいです…
セブンイレブンで売ってたノグリのカップ麺、韓国麺はここまで進出してきたか…ぐぬぬ…*8と思いながら食べたら辛くて美味しかった。すっかり見なくなった湯切り口がガバガバのスタイルで、ちょっと懐かしい気持ちになりました。具がこぼれたよ。