年賀状のこと

あけましておめでとうございます。

 

年賀状のこと。
年賀状、大好きで、未だにけっこういろんな人に送っている。いちばん長く送り続けているのは中学の同級生か。この数年で知り合ったけどもう年に一度も会ってなくて、でも年賀状出したいがために住所のアップデートをし合う間柄の友人もいる。もはや趣味の遠距離交換会。
そもそもハガキ買って、印刷したりなんか書いたりして、メールで済むのにわざわざご挨拶するって、もはや貴族の遊びみたい。贅沢だし、趣味人のすることだ。だから、年賀状が廃れるのは仕方ないのだと思う。どんどんコアファン(?)(書いたり印刷したりが好きな人たち)だけのものになっていく年賀状というものアツい。
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(今年もきた嵐からの年賀状)


私はへたくそだけど絵を描くのが好きで、でも面倒くさがりだから普段は全然描いてなんてなくて、だから全然上達しないんだけど、それとはさておき年に一度やってくる「年賀状」という大義名分。乗っかるしかないぜって、もう30年くらい乗っている波。ただし元日に間に合わせたことは殆どない。それくらい怠惰なのに、やりたがる。
10年前くらいまでは消しゴムはんこでずっとやっていて、その前は木版をやっていた。休みになってから絵を描いて、特番を観ながら彫って、紅白を観ながら捺して(合間にごはんも食べる)、ゆく年くる年を観ながら宛名を書くようなスケジュール。
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これは、2010年の寅年の年賀状。何故かこれだけ取ってあった。背中の縞が2010になってるところがポイント。誰も気が付かなさそうな変なこだわりハンコ。
最近は描いたものをスキャンしたり、コピーしたりで誤魔化すものの、投函時刻は大概同じくらい。今年は、微々たる枚数、20通くらいだけど、やめるっていう選択はできなかった。31日の朝投函した。私にしては優秀な方。まだ誰にも着いてない。
まだ誰にも着いてないけど、今年は書きながらすごく強く思ったことがあった。


「わたしの『良い年になりますように』は本気だぞ」
ということ。


お伝えしたい人だけにお伝えする短い近況。あなたの健康を祈っていますよという、お目にかかるほどでもないけど義理でもない、お伝えしたいメッセージ。暑苦しくて押し付けがましくて申し訳ないのだけど、ちょっと距離が離れたからこそガチで宛先みんなの2019年を祈ってしまった。
もしかしたら、年賀状っていう宗教なのかもしれない。この紙に祈れば、通ずるぞ、みたいな。
以前は、直接利害のある人(上司とか先生、迷惑かけてる友人や同僚)に「今年もよろしくお願いします」って本気で力込めて書いてたけど、もうそんな人に出す機会がなくなった。そうなると「あなたにとって今年が良い年になりますように」が本気になるんだな。

 

本年もよろしくお願いいたします。

 

※住所わからなくなって出してない人が何人もいて、その人たちにも祈ってはいますし住所教えてください出すので…