2月の読書のこと

遅ればせながら先月の読書メモ。

 

 

死にたいけどトッポッキは食べたい

死にたいけどトッポッキは食べたい

  • 作者:ペク・セヒ
  • 発売日: 2020/01/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

テンションが上がらないなーと思いながら買って読んだらもちろんテンションを上げてくるようなことは書いてなくて、一緒にずぶずぶと沈んでしまった。
ああ、これ私も、と思ったところを少し引用。

本当は、多くの人に大切にされたいくせに、思いっきり愛してほしいくせに、他人にとても関心があるくせに、ないふりをする。ふりはふりをつくり、そのふりはまたふりをつくり、そうなると、ふりは自分なのか自分のふりなのか、これは本心なのか濾過された考えなのか区別がつかなくなる。

そして、やるべきこととしてこちらも引用。

理解できず、だから移入もできない感情を、学んで想像すること。

な。

 

 

賢い冷蔵庫: ラクするためのおいしい下ごしらえ

賢い冷蔵庫: ラクするためのおいしい下ごしらえ

 

ネットで読んだ著者のインタビューが良くて買った、レシピ本。でもやる気なさすぎて、この「かんたんに下処理しておけば大丈夫よ」というメッセージさえ乗りこなせなかった2月。自炊へのモチベーションが乱高下して困る。
インタビューはこちらです。

 

 

餃子のおんがえし

餃子のおんがえし

 

別なブログでも書きましたが、好きな書き手さんの本。東京で楽しいワークショップ(お料理教室)をやってらっしゃるので、いつか行きたいなぁ。

 

 

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

  • 作者:二宮 敦人
  • 発売日: 2016/09/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

母から借りて(姉からの又貸し?)読みました。ニッチな世界の孤高の存在として生きる人たちを客観的に、かつ優しい目で書いているルポ的な本。東京でお世話になっていたバーのミューズ(素敵な女性客)が出てきてびっくりした。
最近、藝大の元学長が不甲斐ないと話題ですが、学生のみなさまはがんばってる。藝大まで行けばもはや天才だから順風満帆だろうと思っていた自分が恥ずかしくなるほど、表現することで生きようとする人たちの状況は明るくないことも知った。要するに金が必要ということ。

 

 

急に具合が悪くなる

急に具合が悪くなる

 

哲学者と人類学者の往復書簡、愛の実況中継。ちょっと、入り込めないまま読み終えてしまった。哲学的な言葉づかいに追い付けなくて、こちらの準備不足の感がある。もう少し時間を置いてもう一度読もうかな。

 

 

この話、続けてもいいですか。 (ちくま文庫)

この話、続けてもいいですか。 (ちくま文庫)

  • 作者:西 加奈子
  • 発売日: 2011/11/09
  • メディア: 文庫
 

落ち込みがちだったので、なにか軽い本を…と思って読んだエッセイ。若い頃の西さんのハチャメチャエピソードがいっぱいで笑わせてもらいました。ひどい酔っぱらいだよこの人。好き。

 

 



どちらもウェブサイト連載の漫画。『パーフェクトシンドローム』は既に完結してて、最終回は「まぁこう終わるしかないよね」という感じで少しだけ不満を持ったものの、その1つ前の回で大いに涙してしまいました。よくよく考えると主人公とわたしの共通点なんてなにもないのに、未だに"フツーの会社員"でいることにコンプレックスがあるのかなぁ。たくさんの鉢植と生きてるのも羨ましくて。わたしも酒を飲まずに植物に投資すべきだった…そしてこの漫画の絵が今どきでおしゃれで、見てるだけで気持ち良い。
『かしこくて勇気ある子ども』のほうは、未だに最新話の更新を待ってるし、ドキドキしてる…