Stay Homeのこと

 

急転直下…までいかないが、愛知県知事が独自の緊急事態宣言を出したことにより、会社から「家にいろ」と指示が下った。
しかも、在宅勤務ではなく、自宅待機。
おお…
ついに…
そうですか…
すこしホッとしたと言えばした。
毎日顔を合わせる半径2メートル以内の人たちにわたしが病気を移す可能性は大いにあるから、マスクはしているものの、本当にこのままのスタイルで働き続けていいのかなと思っていたから。
病気にかかるなら家で一人、かかって、発症して、というほうがマシだろう。気付かないまま勤め先に持ち込むことを想像するとゾッとする。

 

コピー機の前で紙が出てくるのを待ちながら、1ヶ月近く出勤しないということは、髪をピンク色にしたり爪をセメントみたいな色に塗ってもいいんだな…などと思う。中学生の夏休みか。


バタバタと仕事をして、バタバタと「では、お元気で」「では、ご安全に」なんて言いながらオフィスから出て行く。
卒業式のようだ。さみしい。
なんなら「じゃぁ最終日ってことで飲みに行きましょう!」とでも言いたくなったが、いやいや、それをやっちゃダメなんですってば。
酒飲みメンバーとは「お互いアル中にならないように気を付けましょうね」と言って笑ったが、あんまり笑いごとでもない。毎日昼から飲めるのが危険すぎる。初日は怖いので飲まずに寝た。


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