ペヤング旅のこと(前編)

ペヤングソース焼きそばが好きで、真剣に好きなのだが、実際のところ毎日食べたいほどではなく、最近は月に1回でも食べたら多いほうくらいに、食べていない。
なので、この「ペヤングが好き」というのはポーズなのかなと悩む、それくらいに真剣に好きだ。
この数年は変な味が頻繁に出るのでそれを買うのに忙しく、インターネットの記事を見ては「ああ、ドンキに行かなくちゃ」と思う。最近は、大抵3個買って1個食べる。あとは段ボール箱に貯め込んでいる。ペヤングパーティ略してペヤパをするためだ。


伊香保温泉が公式にペヤパをすると聞いたのはいつのことだったか忘れたが、これは必ず行かなくてはいけないなと思った。期間は2018年12月から年明けて3月末まで。気は急いたがクリスマスに一人で行くのは思い留まり、3月半ば、忙しさの一段落した彼氏と二人で行くことにした。彼氏は「湯切りのときの香りが好き」というなかなかのペヤング通なので安心して同行依頼できた。わかっている男。

期間中、現地には巨大なペヤングのフォトスポットや各種グッズ販売、ペヤングの湯という露天風呂まであるらしい。ロープウェイもペヤングのラッピングが!ちなみに公式ペヤパと書いたけれど特にパーティの開催はない。行く人(わたし)の気持ちがパーティなだけだ。


伊香保温泉には行ったことがなく、どれくらい滞在すればペヤングを満喫できるのかわからなくておおいに悩んだが、結局ほかの用事とか車の運転ができないとかいろいろな都合により、はとバスの日帰り伊香保温泉ツアーを活用してペヤングに会いに行くことにした。行程表の「伊香保温泉にて昼食、ご入浴、温泉街ご散策」という一行のうちの「ご散策」が、一体どれくらいの時間になるのか、ハラハラした。



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当日朝8時。大人になってから初めて乗るはとバスは窓がたいへん大きく美しく磨き上げられていて、「車窓を楽しんでくださいね」という所謂おもてなしの心をビシビシと感じた。はとバス、高速バスとは全く違うジャンルの乗り物なのだな。

老若男女でほぼ満席の車両は2時間ほどスムーズに走って最初の観光地に到着。到着間際のざっくりとした行程案内でガイドさんが「いま、温泉街がカップ焼きそばのペヤングとコラボしています。探さなくてもわかるので、お写真なんか撮っていかれても良いですね」と苦笑しながら紹介していたが、それまで我々以外にペヤングのペの字も聞こえて来ないので不思議だった。みんななんのために伊香保に行くのだろう。
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観音様にお詣りして、小腹が空いたので田楽を食べた。


ここからまたバスに乗り15分ほど、伊香保温泉街に到着…すると見えてきた見えてきた、巨大なペヤング!大興奮!なんという珍風景!
温泉街名物の大階段の正面に、湯切りをイメージさせる温泉の流れと共に設置されているペヤング。その堂々とした姿に対して全体的に半笑いのムード!この企画が成功しているのかイマイチなのか全然わからないが、ど平日にコレ目当てに(我々以外の)人を呼べている程ではないことはなんとなくわかった。
f:id:l11alcilco:20190308221934j:image(自分のInstagramストーリーのスクリーンショットで失礼します)


後半に続く。