大ナゴヤ大学という団体が主催している、みりんの工場見学に行ってきました。
建物の一部が登録文化財になっている、江戸時代からあるみりん屋さん。甘くて強いと書いて甘強(カンキョウ)酒造。
名古屋の西にある海部郡蟹江町にあって…と書いてあって、どんだけ長距離電車乗るんだろ!?って思ってたら全然近い。名古屋駅から15分もかからなくて拍子抜けした。
でも駅を降りたらこの渋さ。閑散。てか、温泉なの…?
名古屋ってちょっと離れたらこの感じなんだなーと、そういえば一宮に行ったときも思ったんでした。街の部分がまとまってて、JR乗ったらすぐガランとしちゃう。(そのくせ街の中で行きたい店は散らばっている…)
味醂と書いてあるレシピはいつもお酒とお砂糖で代用しているのだけど、こんな近距離で作っている味醂があるなら興味がある。てか、ふつうのみりんってどこで作っているんだろう。みりん風調味料との違いもわかってない。(今日やっと理解しました。アルコールがほとんどなくてブドウ糖なのね。醸してないのね。)そのレベルで行く工場見学、すべてが新鮮でした。
全国に日本酒の蔵は1500箇所以上あるけど、みりんの蔵は50箇所くらいしかないらしい。ここは日本酒もみりんも両方作っている珍しい蔵。愛知県内は半田もみりんの蔵が多いらしい。しかも東南アジアにみりん工場は結構あるらしい。知らないことばかり。
甘強酒造で使っている素材のお米は愛知のお米、焼酎も自社でお米とか糠を蒸留して作っている。お米を輸入したりしてコストダウンさせているものも多いみたいだけど、そこにこだわる。で、普通は1年か1年半熟成させたら出荷するけど、20年熟成させた黒みりんという商品があって、試飲させてもらった。
うまーい。甘い。アルコール度数14度。
苦味はないけど、この濃さは、プリンにかけたい味だ。おかずに使うのがもったいない。アイスにかけてもいいと他の参加者の方が言っていた。みりん通だ。
面白かったのは案内してくださった方が「こだわってます」「違いのわかる方に使っていただいてます」と言いつつ「日本酒に比べたら手間かからないです」「機械化してるんで品質は一定です」と仰ってたこと。こういうのってもっと仰々しく仕立ててもいいのに、正直な人だな… でも職人技で作っているものって結局続けられなくなるし、やり手がいなくなればどんどん高価になるから、機械化と平準化は作り続けるならやらなきゃいけないと思う。みりん作りをファンタジーにしないところが立派な7代目でした。
みりんのお土産をいただいたので、使っていこう。みりんは賞味期限がないそうです(とてもよいニュース)。
そのあと、瓦を観察するのが趣味の瓦インスタグラマーの人の案内で、蟹江町の寺社の瓦を見て回った。これは工場見学のおまけの自由参加。
瓦って面白いんだね。全然注目して歩いたことがなかったから知らなかったけど、紋が入っていたり、お寺の名前が入っていたり、紋ありなしがバラバラだったり(崩れたところを直すときにありものを使うからそうなると思われる)、デザインの幅が思っていたよりもある。それと、もう使っていない瓦を地上に飾ってあるところが結構ある。これも全然気が付かなかった。
なんでも、好きを極めている人の視点はすごい。個人的には、瓦の組み方もいろいろあることに興味が沸きました。そもそもどうやって屋根の上に組んでるのか知らない。知らないことばかり。
帰りに、瓦インスタグラマーの人がオススメしてくださったパン屋さんに寄った。めちゃめちゃ美味い!!!
- ジャンル:パン
- 住所: 海部郡蟹江町学戸2-38
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- (写真提供:??)
- Pont‐l’Evequeをぐるなびで見る | 津島・あま市のパン屋・サンドイッチをぐるなびで見る
びっくりした。
蟹江町は夏にある須成祭というのが無形文化遺産になっているらしい。面白そうなのでまた来たいな。パン屋にも行きたい。
パン。
(あとすごい看板がいっぱいあったのだけどそれはインスタしたのでご覧ください…l11ul11aです)