自炊のこと

風邪をひいて寝ていたら、すこし気弱になりました。
風邪のときはプリンとかシュークリームとかを食べたくなりませんか。卵と牛乳がかたまりになって冷たくなって、イガイガしている喉に気持ちいい。気持ちいい。
突然会社の中に咳き込む人が現れて、その日のうちにそのムードに巻き込まれ、あーこりゃ駄目だと思って薬屋さんで薬を買ったついでに2個買っておいたのでした。とりあえずそれを食べる。
でもあとはなにを食べようか。家からは出たくない。大したものは冷蔵庫にはない。なぜなら最近全然自炊をしていないから。


なんだか外で食べてばっかりで、それがいちいち最高だったらいいけど、そうでもないこともあり。かけられる予算にも時間にも限りはあり。
レシピを読むのが好きでレシピ本をいろいろ持ってるし、レシピが載ってる雑誌も買うけど、実際には全然使ってないし。
でもスーパーの「おそうざい」はあんまり好きじゃないし、「お弁当」もあんまり好きじゃなくて。
インスタグラムで料理をしている人のアカウントを眺めているとへこむ。自分の食べるものを自分でちゃんと準備しているひとはなんてちゃんと生きてるんだろうと、羨ましいような、うらめしいような気持ちになる。
洗濯も、掃除も全然やってなくて、こうやって生きてていいのか…もっとちゃんとしなくてはいけないのではないか…
弱っているとこうなる。


で、できあがったのがこちらのメニューです。
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昼。かつての自分が冷凍してくれていた鮭ご飯の最後の一個と、サバ水煮缶を味噌汁にしたもの。
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夜。冷蔵庫でポツンとしていた糖質ゼロ麺と冷凍ブロッコリーをレンジで温めて、サバ水煮缶味噌汁を温め直してかけたもの。


どうでもいい自炊がもっとシェアされて、どうでもよく生きていいと思える世界になりますように。

と思うけどどうでもいい自炊の写真、全然見たくないよね。

 

〈2018.9.30追記〉

このどうでもいい自炊(とそれを実施する自分)へのがっかりした気持ちがなんなのか、少しわかったのでメモ。 その1。自分の母が料理上手の料理好きで、かなりの品数の食卓で育ってきたから、これでいいのかなと思う気持ちがある。母だって一人のときは簡単に済ませていたはずなのに。 その2。実家にいたとき母とテレビを観ていて「時短!簡単レシピ!」みたいなのをやってると母が「こんなのは料理と呼ばない」と感想を述べていたことを思い出すから、自分がそれをやっていると思うと貧相な気持ちになる。

そういえば母のメニューの中で私が大好きな「お揚げを炙って茗荷と大葉とお出汁で和えたやつ」を先日帰ったときにリクエストしたら、それのことを忘れていたな。最近は父と二人になって、出前やお弁当の頻度が増えているようだ。