りゅうほうのこと(後編)


(前編からのつづきです)

 

 

今度は焼きそばだー♪と思いながら4回目にお店に入ったところで、「冬季限定 生姜ラーメン」の文字が目に入った。わたしは生姜、茗荷、ネギ、大葉などの刺激性薬味にめっぽう弱い。焼きそばのことはすっかり忘れて注文した。

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生姜の量がハンパない。千切りとおろし生姜がダブルで入っているので、麺と一緒に生姜を啜り、スープと一緒に生姜を飲める。生姜のさっぱりがベージュ色のスープのペタペタした感じを和らげて、めちゃくちゃうまい。
完全にハマった。このあとは生姜ラーメンばかり頼み続けて、おかげさまで順調に太った。

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(これは初めての生姜ラーメンと別途で食べたときの写真です)

人生最高体重に到達した私はダイエットを始めて、龍朋通いは一時停止した。(その後のラーメンチャーハン類を求める苦しい思いは別途、弊ブログのダイエット記事をご覧いただきたい)

 

さて、
ダイエットがひと段落して夏になり、食事制限を解除しつつあった私は、マッチングアプリで出会った彼氏と龍朋でチャーハンを食べた。幸せだった。数ヶ月ぶりのチャーハンは変わらず美味しかった。

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夏は温かいジャスミン茶が出ないことを知った。ビジュアルが実にフォトジェニックな冷し中華も食べた。

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秋になり冬になり、順調にわたしはまた肥えた。そして思い出した。


「あ、焼きそば」


なんとなくあんかけ的なものが食べたい気分だったその日は土曜日で、龍朋は営業中。すこし待って席に着き、焼きそばを頼む。
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やっぱり光り輝いていた。あのとき相席の人が食べていたアレだ。なんだかいろいろ思い出してきて、小規模に涙が出そうになった。


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敷いてある麺は焼いてあってすこしごわごわしていて、あんかけが強くって絡んでいて、白菜がジュワー。うまいよう。辛子とお酢をこちゃこちゃしながら食べる。野菜がうまくて麺がうまい。
食べながら、あー、達成したな… と思ったそのとき、「冬季限定 生姜ラーメン」の文字が目に入った。季節が一周し、また食べにくる理由が発生した。


やりたい、やらなくてはいけないと思うのは、ここで飲酒することだ。おつまみチャーシューとビールと、あとキュウリを頼んで、最後にチャーハンを食べるのだ。スマートなお客さんが多いので、なるべくダラダラせずに、スッキリと飲むつもり。そうしたら、わたしの町中華ナンバーワンは完全になると思う。