ぼくのかんがえたさいきょうのこと

 

わたしは大学のころピクルスとソーセージだけの屋台をやるのが夢だった。就職したあとはメニューがキッシュとサラダに変わった。
お酒とカクテルだけの屋台というのもいいねと友人と語り合ったこともある。カクテルはノンアルコールもあって、皇居の周りを走ったあとの人やお仕事帰りの人が電車に乗る前に1杯だけカーッとやる、都会の中のオアシスのイメージ。住宅街にふと現れて、犬の散歩の人たちが通りすがりに買うのもいいな、とか。ベトナムインドネシアで見たような、自転車で移動する仕組みがいい。
ぼくのかんがえたさいきょうの屋台だ。

 

自分の仕事に関係のないことを勝手に考えている時間こそがゆとりであり豊かさだと思う。それを実行する人のみが夢を叶えるのだが、叶えなくて喋っているだけでも全く楽しいのでそれでもいいと思うことにしている。負け惜しみではないし『僕は君の「熱」に投資しよう』はこれから読みます。

 

わたしの恋人は漫才師ぺこぱの大ファンで、最近チキンラーメンのCMキャラクターに彼らが抜擢されたことを心底喜んでいた。めでたいので私もチキンラーメンを買って食べて祝ったのだが、その彼がつぎに実現を願っているのはスーパーマリオのCMだという。「ぼくのかんがえたさいきょうのマリオのCM」は、ぺこぱの二人がマリオとルイージのコスプレをして横スクロールの画面の中で飛んだり跳ねたりするものだ。ピョインピョインと音を立ててジャンプする松陰寺太勇が目に浮かぶのだが、考えてみるとマリオの新作が出るタイミングまでぺこぱが今の勢いを維持しているかどうかが肝だな。こういう水を差すようなことを言ってはいけないのが「ぼくのかんがえたさいきょうの」トークだから気を付けたい。

 


昨晩思いついた「ぼくのかんがえたさいきょうの」はハーゲンダッツPINO化だ。
今なら理想は「ジャポネ きなこのティラミス」と「バー ベリーベリーミルク」と「クリスピーサンド ザ・キャラメル」がそれぞれあの、いつものPINOのサイズになって3粒ずつアソートパックになっているのがいい。9粒で、どうだろう、650円くらいでお願いできるだろうか。アイスを1つ買ってもすぐ食べきらないから、これを買って冷凍庫にいれっぱなしにしておいて、毎日ひと粒ずつ食べたい。「どれにしようかな〜」って、夢の毎日ハーゲンダッツ生活が1日たった72円のサブスクリプションシステム(?)で叶っちゃうぞ!
どうでしょうかハーゲンダッツジャパン㈱さん!て思うけど、大概の消費者が思い付くことは提供側も考えたことありますので…
という水を差すようなことを言ってはいけないのだった。

 

なお、東海のヤングボーイズアンドガールズアンドモアが集まる『森、道、市場』に行くと私の夢見ていたような屋台がじゃんじゃん出ているのでギョッとする。みんな「ぼくのかんがえたさいきょうの屋台」をマジでやり切っているのだ。今年はなかったけど、来年はギョッとしに行きたいな。