いろんな感情のこと

 

 

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こないだこの本を読んで、坂口恭平さんは面白いなあと思っていたら、いま読んでいるこの本にも出てきた。

 

自殺会議

自殺会議

  • 作者:末井昭
  • 発売日: 2018/12/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

この本は思った以上に明るくて面白い。 まだ途中までしか読んでいないけど、いろんな人がいる。いろんな人がいろんな見方で、自殺を見ている。後半も楽しみ。

 

先週、今週と、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をテレビでやっている。一度は観たことがあると思う、くらいのあやふやな記憶。ちらっと観たけど、バタバタドキドキするので、やめてしまった。ハッピーエンドだとわかっていても、なるべくドキドキしたくない。映画館に行くときは逃げられないからとても気合が必要だ。
その点、本は良い。いくらでも息継ぎできる。
いろんな感情になりたくなくて、映画なり小説なりの表現物に触れる量がすごく少なく生きてきてしまった反省がある。父親が『寅さん』好きで家でよく観ていたから、小さい頃から一緒に何作も観ていたのだが、1年前くらいに久しぶりに家族で観たら、映画好きの兄が「なんにも中身がない!」と叫び、私も「これは詩だな…」と思った。見慣れているので心地よかったが、パンチもメッセージも刮目するところもなかった。ふんわりした"味わい"みたいなものを満喫した。
一方、知らない本や映画を体験すると、「こんな感情や思いが世の中に存在するということを知らなかった…」という感想を持つことが多くて、そんなだから他人への想像力も欠けている。寅さんとEテレばかりにかまけていないで、もっと読み聞きしなくては。いろんな人が勧めてくれる映画やドラマなど、観よう!とメモするのだが、「さぞいろんな感情に出会うのだろうな」と思うと面倒くさくてつい先延ばしにしてしまう。ほんとうに悪癖。



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夜ごはんは、赤いたぬきと豚肉キムチ(メロディで)。赤いきつねではなく赤いたぬきなので、うどんに紅しょうが天ぽいものが載っていて美味しかった。紅しょうが天がもっと気安く食べられる世間になるといいなぁ。大好きだ。