朝から半日だけ会社に行った。
(だからタイトルは嘘だ。)
誰もいないオフィスは寒かった。パソコンを見ながらクシャミしていたら、ちょうど社長が出勤してきてあははと手を振ってくれた。優しい。
半月後にみんなに読んでもらうためのメールを書いて送る。タイムカプセルのようだな、と思って、そう書きたくなったけれどガマンした。メールはブログではない。
メールを送って、果たしてこれは半月後に読んでもらうことになるのだろうか、わからなくて切なくなる。もしかしたらこのままずっと休業期間が続き、そうしたら人員削減になるのではないか。だとしたらどこからだ。若い人たちを切らないでほしい、私を削減してもらって構わない、と一瞬思うが、そうなったら実際どうしようか。コンビニで雇ってもらえるか、それかヤマトの事務か。車を運転できないからドライバーはできなくて申し訳ない、営業所から徒歩で配送できる範囲ならやれるかもしれない…胃が痛くなる。みんなも不安だろうな。さめざめ。
帰り道、公園に寄って日光浴をしながら本を読む。風が強いが陽射しは暖かい。
新聞に連載していたエッセイだからか、軽いものからしっかりした内容まであって面白かった。社会を信用し、その一員として役立ち、それを良いものにしていかなくてはいけない、という使命感に痺れる。でありながら、恥ずかしかったりみっともなかったりする気持ちも書いてあって、赤裸々さが羨ましくなった。
ご自身が35歳で流産を経験し、37歳で初めて出産をしようとしていることと絡めて、
「すべての人が同じようなタイミングで同じようなことをする人生」を求める空気がなくなっていけば、少子化は収まっていくのではないだろうか。
と書いてあり、おっしゃる通りっっ!と立ち上がりたくなった。若く産むのも遅く産むのも自由だとは思うのだが、体力という1点については若いうちに産むに越したことないだろう。いま、それをガイドしてくれる世の中ではない。政府とか教育システムとか企業の採用活動とか、全部が変わらないといけないけど、そういう生き方の(たとえば若くして子どもを持ち、そのあと学問やキャリアを積むような)ロールモデルが現れたら早い気がする。他力本願だけど、本当にまだいないのではないか。
(読んだ本の口調がすぐ移ってしまうので恥ずかしい。)
他にもいろいろ考えたりで少しくたびれて、贅沢にデパ地下に寄っておかずを買って帰ってきた。デパ地下はお客より店員さんが多くて、みんな安売りを頑張っていた。どのくらい捨てるんだろうと思うと、またさめざめ。
一昨日からちまちまと仕込んでいたイカの塩辛と食べる。ネットリとして美味い…。
せっかくなので日本酒を飲む。飲んだらなにもする気がなくなった。やっぱり晩酌をなによりも後にセットしないとこの生活はダメだな。
ほんとうは応援したい飲食店のテイクアウトを買いまくりたいのだが、やろうとすると散歩を超越した外出になってしまうので躊躇っている。みんなクラウドファンディングみたいな複雑なことをしなくても、銀行口座を教えてくれたら振込むのに…
と言いつつ名古屋の飲食店を応援するクラウドファンディングに少し投げ銭した。