最近の読書のこと

先日、この短編集を読んだ。

噛みあわない会話と、ある過去について

噛みあわない会話と、ある過去について

 

ひやひやした。というのも、わたしはこの本の中で怒る側ではなく、怒りをぶつけられる側の人間だからだ。自分が良ければいい、表面だけ見て気を遣っているように見せればいい、と思っている人たちに対しての怒りがいっぱいだ。すいませんすいませんと思いながら読んだけど、読んで自分を大きく変えられるかと言えばそうではないので、怒りの視点をお腹の中に入れて、ふと思い出すようにしなくてはなと思っている。
読書は自分の知らない(知るべき)感情を教えてくれるのだなということを、もっと若いうちに知っておきたかった。知らされても読まなかっただろうから、気付いておきたかった。もう少し繊細になれていたかもしれないと思うと、ぐったり来る。


あと、これも読んだ。

羊と鋼の森 (文春文庫)

羊と鋼の森 (文春文庫)

 


詩だな、と思ったし、これがベストセラーになってる我が国、なかなかいけているのでは…と思った。あと、これ映画化したって聞いたけどどうやってるんだろ。モノローグ映画?


いま、これを読んでいる。

橋本治のかけこみ人生相談 (幻冬舎文庫)

橋本治のかけこみ人生相談 (幻冬舎文庫)

 


身につまされることがたくさんあって、溜息をつきながら読んでいる。

 

 

この三冊は全部、母か姉から借りているものだ。
4年くらい前から、母が自宅の周りの奥様方5人くらいの本の交換会に属して、いろいろな本を貸したり借りたりしている。彼女の枕元にある東野圭吾はみんなそのメンバーの方から借りているもので、読み始めると寝られなくなり困るらしい。
その流れで、私や姉が読んだ本が母に貸され、母からその仲間の奥様方に貸されるという事態になった。ついでに姉や母が読んだ本が私にも回ってきて、自分では選ばない本を読めるのでありがたい。


ちなみにいま3人共同で続編を楽しみにしているのは『傘寿まり子』である。

傘寿まり子(9) (KCデラックス)

傘寿まり子(9) (KCデラックス)

 

面白いんだよね…