カラオケのこと

久しぶりにカラオケに行った。


友達のいかひこが名古屋に遊びに来てくれて、名古屋めしを食べまくるツアーをした途中、腹ごなしに二人で2時間歌った。

東京にいたときも四半期に一度くらい会ってはカラオケに行っていたので「わざわざ名古屋まで来てカラオケ…」というツッコミよりも「やっぱり顔を合わせたらカラオケだな」くらいの関係性だから大丈夫。なにが大丈夫なのかわからない。

高校時代、軽音楽部だったのを忘れてしまうくらいに今の私は全然音楽を聞いていない。多分2010年代後半はCDを買っていないのではないかと思う。通勤路でも音楽をいつの間にか聴かなくなった。好きだったミュージシャンの新譜も追わず、一生のアイドルと思っていた安室奈美恵のベスト盤もそういえば買っていない。テレビを導入したらラジオも聴かなくなって、こんな様子だから当たり前だが、 新しいミュージシャンやら歌手について全然知らない。紅白に出てくる人を当日観て「そうなんだ〜」と思う程度の昨今。あいみょん、とかさ。

 

なのでカラオケに行っても歌う曲が全然更新されない。なお2019年現在わたしの十八番はおよそ下記のような状況。
グロリアスGLAY
・1/2(川本真琴
喝采ちあきなおみ
瞳はダイアモンド松田聖子
・バラ色の日々(THE YELLOW MONKEY
・心(東京事変
グロリアスは歌うと心和むので割と頻度が高い。他は状況に応じて歌う。1/2と喝采は宴会で歌うとウケるので以前よく活用していた。最近はカラオケを含むような宴会になかなか遭遇しないので有難さ半分、さみしさ半分だ。なお、このリストの中で1番新しい曲でも2004年リリースということをいま知ってショックを受けている。

 

しかし毎度同じものばかりではよくない!と思って、先日は歌ったことのない曲にいくつか挑戦してみた。

誰かが歌っていたあれを歌ってみようとか、大体知ってるから行けそうなこれ、と思って歌ってみるのだが、 結局歌い出しと大サビしか歌えない。そういう時は恥ずかしくて途中でやめてしまう。結構粘ったけどダメだった。ちなみにサンボマスターの『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』を歌おうとしていた。

これはまさに「サビしか知らねえ」状態である。

「サビしか知らねえ」状態とは何かというと、かつて爆笑問題ボキャ天に出ていた頃(ものすごい「かつて」だ)にやっていたネタのことで…。 卒業式に校歌を歌いながら「寂しくなるねえ」というところを「サビしか知らねえ」という、ただそれだけなのだけど、 それが永遠に忘れられなくてつい言ってしまう。 20年前のネタです。たぶんこのネタは好きすぎて各地で言いまくっているので重複してお伝えしていたら少し恥ずかしい。

 

一方、カラオケで歌ったことはなくても、やはりかつてしっかり聴いていたものはだいたい歌えるものだ。

脳のどこにそんなメモリの余裕があるのかと思うけれど、高校の頃聞いていた椎名林檎カップリング曲とかが意外と歌えた。そのあたりの記憶が少し整理されて、普段の仕事なんかの短期記憶にもっと使われると良いと思うのだが。自転車に乗るかのように染み付いているし、いまと比べると音楽がシンプルだから歌えるのかもしれない。 最近の彼女の曲は難しすぎて素人に歌わせる気がないねと言い合った。

 

いかひこは新しい曲もちゃんと聞いているので、懐かしいものと交えて面白い曲を歌ってくれた。


わたしはアンジュルムとかを歌えるようになりたいなとこっそり思っている。このミュージックビデオが素敵なので、いつかやってみたい。